宮城・南三陸町長が記者会見(全文1・冒頭スピーチ)復興の状況など
復興の状況について
それでは、ちょっと復興状況についてお話をさせていただきたいと思いますが、震災以来、ずっと言ってきたのは住宅再建をとにかく急がなければいけないというお話をしてまいりました。本当に災害公営住宅、それから高台移転ということで、両方とも800戸前後の住宅と造成工事しなければいけないんですが、やっとこの5年で、最終、いま第4コーナーを回った展開というふうに思います。あと1年でほぼ終了ということになりますんで、皆さん方に、土地も順々にお渡しをできますし、それから造成工事を今やってるんですが、最終的な今残ってるとこあるんですが、そういうところもだいたいこの3月、4月ごろには僕、私はここに行きたいという、その抽選もほぼその辺で終わりますので、そうするとまだ造成はしてるんですが、ああ、ついのすみかはいよいよここにできるよというのがもう目の前まで来ておりますので、そういった意味においてはひと安心をしているかなと、ただ、ひと安心にならず工事も急がなければいけないという現実はありますが、そういうところまでやっと来れたというのが正直な感想です。 それから、津波で被災して町外に住んでいる方々が結構いらっしゃるんですが、その方々が必ず私っていいますか、震災後お話しするのは、町に帰るのには3つ要素あるよってよく言われました。1つには医療です。それから2つ目は教育です。で、3つ目は利便性です。利便性というのは簡単に言えばスーパーさんができるというか、そういうことだと思いますが、去年の12月の14日になりますが、病院は新しい病院がオープンをいたしました。震災前、126床の病床でしたが、人口も減ったということもございましたんで、ある意味、経営の効率ということも考えまして、90床で病院を再開しました。大変立派な病院が完成をしたということが、町民の皆さんにとってもやっと南三陸の復興の光が見えたなという思いが目の当たりにしたのが病院のスタートかなと思います。 それから学校関係で言いますと、小学校と中学校と8つあるんですが、そのうちの5つが被災してしまいました。で、そのうちの4つはある意味、修繕でなんとか直しまして、これはもうスタートしておるんですが、1校だけはもう壊滅してしまった学校がございました。海のすぐ近くにあった学校なんですが、その学校も昨年の10月4日の日に落成式を行いましたんで、やっとその地域に子どもたちの歓声が戻ってきたということで、地域のお年寄りの方々、一番喜んでるのはお年寄りの方々が孫の声が聞こえるというのが非常に喜んでおりました。