年末の大掃除で注意したい、テレビや冷蔵庫のNGお手入れ パナソニックが教える、適切な「家電の大掃除」とは
2024年も終わりが近づき、大掃除のシーズンがやってきた。家電にたまった汚れを一気に掃除する人も多いだろう。これに合わせ、パナソニックが家電をお手入れする際に役立つコツや、注意すべきポイントを紹介している。家電の寿命をより長くし、消費電力の軽減にも役立つという。大掃除の参考にしてみてほしい。 【画像でチェック】テレビ掃除のポイント【全6枚】
テレビの掃除 ウェットティッシュはNG?
テレビを掃除する際は、まずテレビの主電源を切り、電源ケーブルをコンセントから抜く。背面の端子部にたまったホコリを軽く拭き、ケーブル類も抜いた後、クリーニングクロスなどでテレビの上部から順に、フレーム・画面を拭いていく。 この際に気を付けたいのは、ティッシュや目の粗いぞうきんなどを使わないこと。画面やフレームを傷つける可能性があるからだ。 パナソニックによると、指紋などの皮脂汚れについては、水で100倍程度に薄めた中性洗剤を使うのが良いという。クリーニングクロスを固く絞って拭き、乾いた布で仕上げれば、画面とフレームの隙間に水が入って故障するリスクを軽減できる。 逆に水分が多く、アルコール分が含まれるウェットティッシュを使うと、塗装が剥がれたり故障したりする原因になる。スプレー洗剤も細かい水分が入り込む可能性がある他、ベンジンやシンナーも変形の原因になるため、使ってはいけないという。 背面にある排気口のホコリは、中にホコリが入るのを防ぐため、クリーニングフロスなどでは拭かず、掃除機で取り除くように案内している。 掃除をした後は、テレビ台やローボードを壁から少し離して置くよう勧めている。機械類やACアダプターの排熱が改善され、ケーブルの断線を防ぐという。
冷蔵庫の掃除 クーラーボックスが便利?
パナソニックは冷蔵庫の掃除をする際、クーラーボックスや発泡スチロールの箱を用意することを勧めている。庫内の食品を外に出し、保冷剤とともにクーラーボックスなどで一時保管することで、冷蔵庫を効率良く掃除できるという。 掃除を始める際は、まず電源プラグを抜く。使っていいのは、台所用洗剤(中性)や、柔らかい布・スポンジ、掃除機など。一方、中性以外の台所用洗剤や塩素系漂白剤、アルコール、たわしなどは、表面を傷つけたり、プラスチックの部品を割れやすくするおそれがあるため、使ってはいけない。 トレイやドア棚、ケースなど取り外せるパーツは水洗いをする。汚れがひどい場合は台所用洗剤(中性)を使う。乾いた布で水気をよく拭き取ってから庫内に戻すが、樹脂製の部品が変形する可能性があるため、食器洗い乾燥機に入れるのはNGだ。 自動製氷機の給水タンクや浄水フィルターがある場合、それらも取り外して水洗いする。なおパーツの取り外しは、取り外せないパーツを無理に外さないよう、必ず取扱説明書を読んでから行う。 パーツを外した冷蔵庫内の掃除は、ぬるま湯で水拭きが基本。隙間の汚れには柔らかいブラシなどを使う。ドアパッキンの汚れはそのまま放置すると劣化を引き起こし、冷気漏れの原因になるため、湿らせた布で拭いた後、水分が残らないよう空拭きすることを勧めている。 冷蔵庫の周辺などの掃除も必要だ。冷蔵庫の周辺にホコリがたまると放熱妨害の原因になり、電気の無駄使いや故障につながる。また、コンセントにホコリがたまった状態で放置すると、火災や感電の原因にもなる。コンセントから電気プラグを抜いたことを確認し、乾いた布や掃除機などで掃除するよう呼び掛けている。 なお年に1回の大掃除だけでなく、定期的な清掃も大切とのこと。庫内のトレイなどは3カ月に1回、給水タンクは1週間に1回程度の頻度で掃除することを推奨している。