作品の世界堪能 創作の裏側を学芸員が解説 高志の国文学館で井上ひさし展
高志の国文学館(富山市)で開催中の企画展「生誕90年 井上ひさし展 むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく ふかいことをおもしろく」(同館主催、富山新聞社共催)のギャラリートークは20日行われた。学芸員が井上さんの小説や戯曲などの仕事について創作の裏側を解説し、来場者は井上ひさしの作品世界を堪能した。 学芸員の小林加代子さんが井上さんの「膨大な資料を読み込み、徹底的に事実を調べて創作に取り組むところが作品のリアリティーを支える軸になった」と話した。井上さんが小説家を目指すきっかけとなったディケンズの「デイヴィッド・コパフィールド」なども紹介した。 会場には「ひょっこりひょうたん島」の台本や井上さんの愛用品など208点が並ぶ。ギャラリートークは11月3日、17日にも行われる。企画展は11月24日まで。観覧料は一般500円、大学生250円、高校生以下は無料。