藤原竜也「ゼンケツ」→上川隆也「問題物件」…フジ水10は“ぶっ飛び枠”イメージ定着の期待大
地上波の民放秋ドラマが続々フィニッシュ。“本命”とされていたTBS日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」は初回こそ世帯視聴率11%台だったものの、第3話以降7%台が続き、第6話では6%台に。8日放送の第7話が8.8%(関東地区=ビデオリサーチ調べ)で持ち直したが、《日曜劇場歴代ワーストか?》なんて危機もささやかれた。 【写真】飯豊まりえと新垣結衣、似ている? 「相当な自信作だったようですが、習慣的に日曜劇場をリアタイ視聴する層のニーズと少しズレがあったかもしれません。ただ、ネット上での評価は高く、“最終章”で数字も巻き返してくると思います」(テレビ誌ライター) 世帯視聴率ではこれまで全話2ケタをキープしているのが「ザ・トラベルナース」(テレビ朝日=木曜夜9時)のみという今期。このまま低落傾向に歯止めがかからないのか。テレビコラムニストの亀井徳明氏は「数字だけ見ればそうかもしれませんが、内容的には今期は充実していたと思いますよ」と、こう続ける。 「TBS金10の『ライオンの隠れ家』は家族愛を描いたヒューマンドラマにサスペンスを巧みに融合させたうえ、柳楽優弥さんと坂東龍太さんの演技が素晴らしく、評価は右肩上がりです。他にも日本テレビ土9『放課後カルテ』やフジテレビ系月10『モンスター』など、従来の尺度では“苦戦”と言われそうな視聴率でも、よくできている作品が多かった印象ですね。中でもフジ水10『全領域異常解決室』は、見る人を選ぶかもしれませんが、テレビが楽しかった頃を思い出させるワクワク感がありました。文字通りの“神ドラマ”かも」 ■「“最終回が楽しみなドラマナンバーワン”になってました」 不可解な異常事件を「全領域異常解決室」(ゼンケツ)という捜査機関が解決していく1話完結型ミステリー。主演の藤原竜也(42=写真)が室長代理で超常現象のスペシャリスト、広瀬アリス(30)が警視庁音楽隊からゼンケツに配属され……という序盤の設定で始まったドラマは「TRICK」(テレ朝)から「SPEC」(TBS)のテイストを増していき、第6話から“神vs. 神”の闘いへ。 「放送前情報では、クセつよスペシャリスト&ドジっ子ちゃんという、よくあるバディーものと思っていたら、全然違う。第7話まで見て、また第1話から見直したくなる構成で、終盤は怒濤の展開に。気が付いたら“最終回が楽しみなドラマナンバーワン”になってました」(前出の亀井徳明氏) その最終回は18日で、次のクールは年明け1月15日にスタートする上川隆也(59)主演の「問題物件」。公式HPには《自殺、ポルターガイスト、ごみ屋敷などさまざまな物件で起こる奇々怪々な事件の謎を、頭が切れて腕っぷしが強く、人間離れしたヒーローとお人よしのヒロインが鮮やかに解決していく不動産ミステリー》とある。意外や上川はフジ制作の連ドラ初主演で、謎の男「犬頭」を演じる。 「一見『ゼンケツ』の発表資料と似ていますが、こちらは原作がある話。でも、いい意味で“ぶっ飛んだ展開”が期待できますね。フジ水10のカラーが、これで定着するかも」(前出のテレビ誌ライター) “神”から“犬”へのバトンタッチは、枠のイメージ定着に結びつくか。 ◇ ◇ ◇ 「ゼンケツ」は日本より海外オタクにウケる? 気になる人は以下の関連記事【もっと読む】藤原竜也「ゼンケツ」は国内放送だけじゃもったいない! 海外オタクに刺さる“古き良き日本”の世界観…をどうぞ!