「登場からソシエダは雰囲気が一変」オサスナ戦で好機量産の久保建英に現地メディアは最高評価も! 地元紙は「別次元のプレー」を見せる彼の後半起用に苦言
バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、後半のみ出場の久保をソシエダの「ベストプレーヤー」に選定し、個別評価の記事では彼のプレーを「革命的」と表現し、寸評では「後半に投入され、最初にボールに触れた場面でカウンターを仕掛け、シュートを放った。これは別次元のプレーだった」と称賛し、さらに以下のように続けた。 「久保はソシエダに変化をもたらし、全ての危険な場面に関与。ブライス・メンデスが素早く出したFKから素晴らしいゴールを決めかけたが、エレーラの見事なセーブに阻まれた。相手にとっては捕まえられず、止められない存在だったが、それでも結果には結びつかなかった」 日刊紙『El Pais』も、久保についてはポジティブな記述に終始し、「チームの流れを変え、後半の序盤で幾つか相手にとっては危険な場面を創出。ソシエダはここで早くも、前半の45分間よりも多くの決定機を迎えた」「彼の登場でホームチームは一気に活気づいたが、それでもこの試合のヒーローであるエレーラの反射神経を超越することはできなかった」と綴っている。 ソシエダの地元バスクの日刊紙『noticias de Gipuzkoa』は、このダービーを「失点後にソシエダは非常に迷いの多い状態に陥り、その状態はハーフタイムまで続いた。しかし、久保とアンデル・バレネチェアが両サイドで脅威を倍増させると、イマノル・アルグアシル監督率いるチームは後半をはるかに良い形でスタートし、日本人選手が追撃のゴールに結びつきそうなチャンスを創出。しかし、エレーラの好守と時間の経過によりホームチームの勢いは次第に落ちていった」と伝えた。 個別評価の記事では、「このチームで久保がスタメンでないなら、もうお手上げだ。唯一均衡を崩せる存在で、挑戦をやめず、責任を背負える選手だ。出場からわずか5分で、前半の他の選手たち以上のことを成し遂げた。ただ彼には、クロスの精度、オサスナのアンテ・ブディミルのようなエリア内でパスを待つストライカーの存在、そしてシュートの正確さが不足していた」として、「最優秀選手」に久保の名を挙げた。 また同メディアは、別の記事でも彼をベンチスタートとした指揮官の判断には「理解しがたい」「奇妙だ」と苦言を呈し、「わずか15分で日本人選手は5回の得点機を生み出した。議論や無駄話は終わりだ。得点力のないチームで、久保がリーガで2戦続けて控えに回るのは問題である。確かに、彼は時折個人プレーに走りがちで、判断が悪い場面もあるが、それでも依然として別次元のプレーを見せている」と訴えている。 構成●THE DIGEST編集部
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