福岡、長谷部茂利監督の退任を発表…歴代最長政権&クラブ初タイトルもたらす「福岡の未来を最優先に考えた判断」
アビスパ福岡は31日、長谷部茂利監督が今シーズン限りで退団することを発表した。 クラブとしては歴代最長となる就任5年目の長谷部監督は、就任初年度に2020年にチームをJ1昇格へ導くと、昨シーズンルヴァンカップを制覇してクラブ史上初のタイトルを獲得するなど手腕を発揮。J1の優秀監督賞を受賞し、J1リーグ戦は7位、天皇杯は4強と、いずれもクラブ過去最高の成績を残している。 過去最高の6位以上を目指す今季だったが、主力選手の他クラブへの移籍や主将の奈良竜樹の長期離脱など、アクシテンドが相次いだ。それでも、10勝14分け10敗の勝ち点44で暫定11位。J1残留が濃厚となっている。 声明内では「クラブとしては来シーズンの続投を希望して」いたものの「長谷部監督ご本人から退任の申し入れがあり、その意思を尊重し、現契約期間満了をもって今シーズン限りでの退任」に至ったという。 「これまでクラブの成長に多大なる貢献をしていただいたことに、改めて深く感謝申し上げます」と感謝を伝えるとともに「ぜひスタジアムに足を運んでいただき、最後まで長谷部監督とチームへの後押しをよろしくお願いいたします」と、今シーズン残り2試合となっているホームゲームでのサポートを願っている。 長谷部茂利監督がクラブ公式サイト内で発表したコメントは以下の通り。 「まず初めに、ファン・サポーターの皆様、スポンサー企業の皆様、AGAの皆様、そしてアビスパ福岡に関わるすべての皆様に、これまでいただいた温かいご声援と多大なるご支援に心より感謝申し上げます」 「また、日々懸命に努力し、目の前の試合に全力で挑み続けてくれた選手たち、そしてチームを献身的に支え続けてくれたコーチやスタッフ、この5年の間に様々なクラブの新しい歴史を刻むことができたのは、彼らの努力、情熱と覚悟があったからこそだと思っています」 「この場をお借りして、改めて心より深い感謝の意を表します」 「退任にあたっては決断に至るまで、多くの時間をかけて熟考しましたが、アビスパ福岡の未来を最優先に考え、ここで一つの区切りをつけることが最善だと判断いたしました」 「アビスパ福岡は、これからも皆様に支えられ、一歩一歩着実に成長し、さらなる進化を遂げると確信しています」 「ただ、今シーズンの戦いはまだ終わっておりません。残された試合で選手たちと共に良い結果を残せるよう、最後まで全力を尽くしてまいります。ぜひスタジアムで選手への力強い後押しをよろしくお願いします」