パリ五輪選手村に8年ぶり北朝鮮国旗 選手は姿見せず
【パリ聯合ニュース】パリ五輪の組織委員会は23日(現地時間)、フランス・パリ郊外のサンドニに設けられた選手村をメディアに公開した。 体操、陸上、ボクシング、飛び込み、柔道、卓球、レスリングの7競技に男子4人、女子12人の計16人が出場する北朝鮮選手団は、選手村の外れにある宿舎に入った。韓国選手団の宿舎から徒歩20分の距離にある7階建ての宿舎には、5階から4階の窓にかけて大きな北朝鮮国旗が掲げられた。 五輪の選手村に北朝鮮国旗が掲げられたのは、2016年のリオ五輪以来8年ぶり。北朝鮮は新型コロナウイルスの流行を理由に21年夏に開かれた東京五輪に参加せず、国際オリンピック委員会(IOC)から22年末までの資格停止処分を受けた。そのため、22年の北京冬季五輪には出場できなかった。 処分が解除され、国内オリンピック委員会(NOC)の地位を回復した北朝鮮は昨年、杭州アジア大会に出場。18年のジャカルタ大会以来5年ぶりに国際舞台に復帰した。 今年は五輪にも復帰するが、練習以外で北朝鮮選手の姿を見ることは難しく、カートに乗って移動する様子のみが捉えられた。 選手村に入った韓国選手は「食堂でも北の選手と会ったことはない」と説明した。北朝鮮選手の宿舎の近くで選手団を案内するボランティアは「喫煙所で北の選手を見かけたことがあるが、頻繁に顔を合わせることはない」とした上で、「顔を合わせるたびに必ずあいさつはする」と伝えた。
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