想像を絶する怖さ……遊泳中に「離岸流」に巻き込まれたら? 人工の岬にも注意 浮き具“漂流”を検証【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
海や川での水難事故が全国で相次いでいます。10~12日の3連休では、助けようとして事故に遭ったケースが多くありました。沖へと向かう強い潮の流れである「離岸流」が発生しやすい場所やその対処法、浮き具で流される危険性などについて考えます。 【図解】川の事故にも注意…「川底はアリ地獄」“見えない危険”から身を守るポイント そこで今回の#みんなのギモンでは、「水難事故相次ぐ…注意点は?」をテーマに、次の2つのポイントを中心に解説します。 ●「救助」で死亡 検証で見えた危険 ●浮き輪で漂流? 知っておくべき対策
■石川・内灘海岸で2人が流される事故
近野宏明・日本テレビ解説委員 「子どもたちはもう少し夏休み、大人の皆さんはお盆休みという方も多いと思いますが、悲しいことに海や川での事故が相次いでいます」 「水難事故は13日も起きています。午前11時前、石川・内灘町の内灘海岸で泳いでいた20代の男性2人が流されましたが、近くにいたサーファーなどによって救助されました」
■3連休、海での死亡事故が相次ぐ
近野解説委員 「12日までの3連休には死亡事故も相次いでいます。10日、新潟・村上市の海水浴場では、家族で来ていた7歳の男の子が、トイレに向かった母親と妹を追いかけた後、姿が見えなくなりました。その後、海底から発見され、死亡が確認されました」 「every.が調べたところ、この他にもお子さんが亡くなる事故を含めて全国で少なくとも15人が死亡または行方不明となっています。そのうちの半分以上が、海での事故だったそうです」 森圭介アナウンサー 「毎年この時期になると水の事故についてお伝えしなくてはいけないのは心苦しいのですが、とにかく『自分は大丈夫だろう』ではなくて自分ごととして、注意をしていただきたいです」
■“助けようとした”海での事故
近野解説委員 「3連休に起きた海の事故では、助けようとして事故に遭ってしまったケースが多くありました。11日は茨城・鉾田市のヘッドランドと呼ばれる人工の岬で溺れた子ども2人を助けようとした父親(55)が行方不明になってしまいました」 「北海道・木古内町では11日、家族で波打ち際を歩いている時に波に流された子どもを助けようとした母親(40代)が亡くなっています。泳いでいなくても波の危険は実際にあります」 「12日には新潟・上越市で、波の高い中で泳いでいた家族のうち1人を助けようとした70代の管理員が亡くなりました」 市來玲奈アナウンサー 「目の前で溺れた方がいて、助けたい一心での行動だったと思うんですけれども、改めてこういうニュースを見るとすごくつらいですし、助けるということが危険につながる可能性があるということは確認しておきたいです」 近野解説委員 「海上保安庁によると、助けるというのはなかなかリスクの高いことなので、自分は水の中には入らない、その代わり空のペットボトルなど浮力のある物を投げ入れるなどして、急いで通報してください、と呼びかけています」 「今回起きた事故でもう1つ注目したいのは、ヘッドランドと呼ばれる人工の岬です。海岸線の浸食を防ぐために造られたものですが、離岸流が発生しやすく危険です」