ヤクルト・高橋奎二、来季は初の2桁勝利で燕のエースに 1000万円増の5800万円で更改
柱の覚悟だ!! ヤクルト・高橋奎二投手(27)が12日、東京・北青山の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1000万円増の年俸5800万円(推定)でサイン。エース候補として期待されてきた左腕は色紙に「二桁勝利」と記し、節目の10年目となる来季に向け、並々ならぬ決意を明かした。 【写真】ヤクルト・高橋奎二を指導する古田敦也臨時コーチ 「来年こそは2桁勝ちたい。引っ張っていく覚悟を持ちながら、僕がやっていかなければいけないと思っている。誰か一人でもずば抜けた成績を残せば、それに付いてくる選手は多くなる。自分がトップになるんだという気持ちを持ちながら、行動で示せればいい」 プロ入団9年目の今季はいずれも自己最多の試合数(21)、投球回(115回⅔)、勝利数(8、タイ)をマーク。それでも「いい悪いがはっきりしていた。完封、完投は1試合もなかった」と悔しさをにじませ「中途半端な成績」と厳しかった。 今季の平均球速はシーズン前半は147キロほど出ていたが、力感をなくし、制球力重視にした後半戦は145キロほどに。「情けないというか気持ちよくない」と振り返り、力感のない状態で平均147―148キロを出せるよう、オフシーズンは下半身のトレーニングに重点を置く。 理想のエース像を問われ、DeNA・東や巨人・戸郷を挙げた上で「負けが続いていても止めてくれるとか、1試合七、八回ぐらいまで絶対に投げられる(投手)」と掲げた。チーム防御率3・64はリーグワースト。自身初の2桁勝利を達成し、エースの称号をつかむ。(赤尾裕希)