ルクレール、PPの座は誰にも渡さない! バクーで4年連続予選最速。ノリス大失態のQ1敗退&角田裕毅12番手|F1アゼルバイジャンGP予選
F1アゼルバイジャンGPの予選が行なわれ、フェラーリのシャルル・ルクレールがポールポジションを獲得。角田裕毅(RB)は12番手だった。 【リザルト】F1第17戦アゼルバイジャンGP予選結果 アゼルバイジャンGPの舞台は、長い直線区間と狭い低速区間を併せ持つ、難しいレイアウトのバクー市街地コース。空力のセッティングをどこに持ってくるのか、各チーム頭を悩ませるサーキットである。 そんな中、気温27度/路面温度38度というコンディションで予選が始まった。多くのマシンが、決勝ではソフトタイヤの出番はないと踏んで、ハードタイヤを2セット新品もしくは1周のみ皮剥きした状況でこの予選に臨んだ。
■Q1:まさか! 逆転王者を狙うノリスが敗退
Q1では各車がソフトタイヤをチョイスする中、メルセデス勢のみがミディアムタイヤを選択。メルセデスは、全チーム中唯一ミディアムタイヤを2セット新品のまま残していたチームである。そのうちの1セットを、ここで使うことにしたため、決勝にはハード1セット、ミディアム1セットを残して挑むことになった。 セッション序盤にトップタイムをマークしたのは、復活を目指すレッドブルのセルジオ・ペレス。ペレスはここアゼルバイジャンで唯一2勝を挙げた経験を持つ、験の良いサーキットなのだ。これに、フェラーリのカルロス・サインツJr.が2番手で続いた。 驚きの走りを見せたのは、ウイリアムズのフランコ・コラピントである。コラピントは1セット目のタイヤでの2アタック目で3番手タイムをマーク。上位勢の間に割って入ってみせた。 フェラーリのシャルル・ルクレールも、ここアゼルバイジャンを得意とするひとり。勝利の経験こそないものの、予選では3年連続ポールポジション獲得中。スプリントシュートアウトも含めれば4連続PP獲得中だ。 そのルクレールは、1セット目のタイヤの2アタック目で1分42秒775を記録して首位に。ソフトタイヤに履き替えたメルセデスのジョージ・ラッセルが2番手に上がった。 セッション後半に輝きを見せたのは角田だ。角田は2セット目で挑んだアタックで、セクター2で全体ベストを記録する活躍を見せ、一気に4番手浮上。Q2進出をグッと手繰り寄せた。 ただその後にアタックしたマシンも軒並みペースアップ。ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンが角田のセクター2最速を塗り替えて2番手に。ハースのニコ・ヒュルケンベルグが3番手、コラピントが再び4番手に上がるなど、タイムシートの序列は目まぐるしく変わっていった。 そんな中で波乱が待っていた。 ランキング2番手につけ、大逆転でチャンピオンを狙うマクラーレンのランド・ノリスが、なんと17番手でQ1敗退。最終アタックのターン16でコースオフしてしまったのだ。 結局ルクレールがQ1首位。アルボン、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)というトップ5。角田は11番手でQ2進出を果たした。 一方でダニエル・リカルド(RB)、前述のノリス、キック・ザウバーの2台、エステバン・オコン(アルピーヌ)がここで姿を消した。