一時、崖っぷちと言われた「福山雅治」「綾野剛」が復活のウラ事情
なぜ、歌ならイケるのか
「福山は15年9月に女優の吹石一恵と結婚しましたが、女性ファンから〝福山ロス〟が巻き起こるとともにファン離れが加速しました。その影響もあってか、いずれも主演作のドラマ『ラヴソング』(16年、フジテレビ)、『集団左遷!!』(19年、TBS)、映画『SCOOP!』(16年)、『マチネの終わりに』(19年)などは、残念ながら当たらなかったのですが……」(民放編成関係者) では、役者ではなく、歌の方では根強い人気があるのは何故なのか。 「おそらく、多くの女性ファンは福山さんが演技をしているところを見ると、彼を既婚者としてとらえてしまい、独身時代のような気持ちで演技を見ることができなくなってしまったのでしょう。その一方、楽曲を聞いている限りでは、歌詞がダイレクトに心に突き刺さり、先入観がなく曲そのものを受け入れられる。歌唱力は申し分なく、おまけに作詞作曲も自分で行い、多くのタイアップをこなしていることもあって、クライアントが欲しがる絶妙な曲をスムーズに仕上げてくれるそうです」(芸能記者) 22年9月、福山の代表作である「ガリレオ」シリーズの9年ぶりの新作となった映画「沈黙のパレード」が公開され、興収30億円のヒット作となった。役のイメージが固定化するのを嫌い、同シリーズへの出演は拒んでいるとされていた福山だが、やはり人気は根強いことが分かった。これを受けて、「次回(のシリーズ)はなるべく時間を空けないでやりたい」と語っていた。もっとも、これが〝追い風〟となったのか、全盲のFBI捜査官役で主演を務めた昨年4月期のTBS系ドラマ「ラストマン-全盲の捜査官-」は、全10話の平均世帯視聴率が12.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録している。俳優としても、これで復調することになるかどうか。
暴露で役者人生の危機に
一方、予期せぬネット上での暴露で〝崖っぷち〟に立たされてしまったのが綾野剛(42)である。暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)など、5つの罪に問われた元参院議員のガーシーこと東谷義和被告(52)の原告の1人として名を連ねている。 今月8日の公判で、検察側は東谷被告に懲役4年を求刑。法廷では、綾野の陳述文が検察側から読み上げられ、綾野は「俳優人生をめちゃくちゃにされた。許すことができない」と、同被告への処罰感情をあらわにしていたというが、それもそのはずだ。 「彼の所属事務所は『きちんと仕事をしていればいい』というスタンスだったので、プライベートは放任主義でした。その結果、綾野は一部週刊誌で泥酔して都心で立ちションをしているところを激写されるなど、酒グセの悪さが知れ渡っていたのです。俳優としては、演技力で成り上がってきたのでオファーは途切れませんでしたが、男女変わらず共演者との距離の取り方があまり分かっていないようで、『二度と共演したくない』という俳優陣も多かったものの、それでも仕事は安定していたんです」(芸能記者) ところが、東谷被告はYouTubeのチャンネルを開設した22年2月以降、次々と綾野の酒・女にまつわるスキャンダルを暴露。同年5月、ついに、被害者とされる女性を出演させるという、爆弾を投下したのだ。 「当時、綾野は数社のCMに出演し、主演を務めるTBS系ドラマ『オールドルーキー』の放送が決定していました。ところが、暴露の影響かCM契約は1社のみに。それでもドラマは予定通りに放送されましたが、東谷被告の暴露が嘘ではないのではと判断した関係者もいたようで、その後、新規のCMオファーはなく、テレビ出演もなし。結果として仕事は映画出演と、新しいところではNetflixで配信中のドラマ『幽☆遊☆白書』に出演していますが、芸能活動では深刻なダメージを受けてしまいました」(公判を傍聴した記者)