阪神・岡田監督、節目の通算500勝達成は〝孝行息子〟才木浩人のおかげ? 右肘手術乗り越え完全復活、チームの連敗ストッパー
阪神・岡田彰布監督(66)が19日のヤクルト戦(甲子園)で、球団2人目の監督通算500勝を達成。「(グラウンド整備の)阪神園芸の人間が『おめでとうございます』っていうから何を言うてるか、意味が分からんかった。全然知らんかったんよ、ホンマやで」ととぼけまくったが、〝孝行息子〟のおかげで気分が悪いはずがない。 【写真】ヒーローインタビューを終えて子供たちと記念撮影に臨む才木浩人ら この日の先発は8年目の才木浩人投手(25)。右肘のトミー・ジョン手術を乗り越え完全復活した苦労人は、悪天候でぬかるむマウンドで6回2失点と粘投し、打席でも決勝の押し出し四球を選んだ。これで自身最長5連勝、両リーグ単独トップに躍り出た。 「勝ち星を積み重ねることはいいことですが、勝ちは運なのでもらっている勝ちが多い。僕はしっかりゼロで抑えることが仕事。今後もそう頑張りたい」と本人は殊勝だが、前回12日のDeNA戦(横浜)で1―0の完封勝利を挙げるなど、今季は開幕から調子の上がらないチームの〝連敗ストッパー〟として牽引。辛口で鳴らす岡田監督も「ゲームの流れを読めるのか、失投が少ないからこの点数ぐらいで抑えれば後半何とかなるとか、そういう流れがいい」と手放しで褒め称える。 もっか先発陣は開幕投手の青柳、昨年10勝の伊藤将がそろって不振で2軍降格中で、村上も防御率こそ安定しているものの2勝3敗と貯金をつくれず。なおさら才木にかかる期待は大きいが、このまま〝新エース〟へと台頭してくれれば、岡田監督が球団歴代1位藤本定義氏の通算514勝を超える日は近い。 (岩﨑正範)