アルカラスがまさかの3回戦敗退 パリ・マスターズ
【AFP=時事】男子テニス、パリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2024)は31日、シングルス3回戦が行われ、大会第2シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)は1-6、6-3、5-7で第15シードのウゴ・アンベール(Ugo Humbert、フランス)にまさかの敗戦を喫し、大会を後にした。 【写真10枚】3回戦に臨むアルカラス、デミノーら 全仏オープン(French Open 2024)とウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2024)の王者アルカラスは、第1セットにいきなり0-5とリードを許した後、どうにか1ゲームを取り返したものの、終始厳しい戦いを強いられた。アンベールにはこれまで2戦全勝を収めていたが、この試合で初めて白星を献上した。 試合後には「かなりの激戦だった。序盤から自分のプレーに疑問を感じていた。終始攻撃的でわずかなチャンスにも非常にアグレッシブに打ってくる選手を相手に、試合に入り込むのは簡単ではなかった」と振り返ると、「相手のレベルに達していなかった。ウゴのパフォーマンスは非常に高く、ストロークが素晴らしかった」と語った。 アンベールは次戦、準決勝進出を懸けてジョーダン・トンプソン(Jordan Thompson、オーストラリア)を迎え撃つ。世界28位のトンプソンは7-5、7-6(7-5)でアドリアン・マナリノ(Adrian Mannarino、フランス)を下し、マスターズ1000(ATP Masters 1000)でキャリア初の8強入りを果たした。 その他では、第9シードのアレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)が5-7、6-2、6-3でジャック・ドレイパー(Jack Draper、英国)に勝利。これでイタリア・トリノ(Turin)で開催されるシーズン最終戦ATPファイナルズ(ATP Finals 2024)に向けたレースで出場圏内の8位に浮上し、オーストラリア勢ではレイトン・ヒューイット(Lleyton Hewitt)氏以来20年ぶりとなる出場の可能性を大きく引き寄せた。 デミノーが準々決勝で対戦する第13シードのホルガー・ルーネ(Holger Rune、デンマーク)は、ここまで快進撃を続けてきた地元フランス勢のアルトゥール・カゾー(Arthur Cazaux)を3-6、6-3、6-4で退けた。 第10シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)は6-7(1-7)、6-4、6-2でフランシスコ・セルンドロ(Francisco Cerundolo、アルゼンチン)に逆転勝ちを収め、ATPファイナルズの出場権獲得にわずかな望みをつないだ。 世界11位のチチパスが準々決勝で激突する第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)は、アルトゥール・フィス(Arthur Fils、フランス)を6-4、3-6、6-3で下し、勝ち上がりを決めた。 2018年大会の覇者でロシア出身のカレン・ハチャノフ(Karen Khachanov)は7-6(7-5)、6-4でアレクセイ・ポピリン(Alexei Popyrin、オーストラリア)に勝利。準々決勝では第8シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)に挑む。【翻訳編集】 AFPBB News