「サンデードライバー」とは?「サンデーライダー」はないの?
日曜日に出没!?サンデードライバーとは
週末、あるいは休日明けの月曜になると、たびたび「サンデードライバー」という単語を耳にすることがあります。単語の意味を知らなくとも、会話の文脈からあまり良い意味では使われていないことも推測できるでしょう。 【画像】「え…!」これがサンデードライバーの定義です! 画像で見る(10枚) では、サンデードライバーとはどのような意味なのでしょうか。
サンデードライバーというのは、日曜を意味する「サンデー」と運転手を意味する「ドライバー」を組み合わせて作られた造語。休日に出かける際にしか運転する機会がなく、運転技術が未熟なドライバーのことを指します。 平日に道路を走っているクルマの多くは、通勤通学中、あるいは荷物等の配達中であり、運転に慣れているドライバーが大半を占めています。 一方、日曜日や祝日になると友人や家族と出かけるドライバーも増え、その中には平日にはほとんど運転しないというドライバーも一定数います。そのため、日曜日になるとマナーを守らない運転や、事故を招くような危険運転が目立つようになり、多くのドライバーを悩ませてきました。 イギリスでは19世紀末から使用されていた言葉で、当初は単に「主に週末に運転する人」という意味だったものの、次第に運転技術が未熟であるという意味も加わりました。
現在、サンデードライバーがする運転として代表的なのが、急な車線変更や、追越車線への居座り。どちらも後方をしっかりと確認していれば避けられる運転です。 これはクルマに乗る人だけでなく、バイクに乗る人も気をつけなければならないこと。無意識だとしても修理に迷惑をかけるような運転をしてしまえば、煽り運転などの不要なトラブルを招くこともあります。
サンデードライバーはあってもサンデーライダーとは言わない!?その理由は
では、サンデードライバーという言葉があるのであれば、サンデーライダーという言葉も存在するのでしょうか。結論から言うと、サンデーライダーという言葉はほとんど使われていません。
サンデーライダーという言葉があまり知られていない以上、ない理由について言及している資料もありません。ただし、その理由を推測するとするなら、そもそもほとんどのライダーが休日にのみバイクに乗るからであると言うことができるかもしれません。 2021年の二輪車市場動向調査によると、乗用車の一週間あたりの平均使用頻度が4.9日であるのに対し、バイクの平均は3.3日。オンロードバイクにいたっては平均2日未満です。 毎日のように運転する人が主流の乗用車の場合、それと対比してサンデードライバーという言葉が生まれるのも不思議ではありません。 一方、バイクの場合は趣味で運転する人が多く、仕事や通勤で使用する人の割合は乗用車と比べて低くなる傾向があります。そのため、サンデーライダーとしてカテゴライズする言葉は生まれにくかったのではないでしょうか。 見方を変えてみれば、バイク乗りの多くは運転する機会が少なく、未熟な運転者が多い可能性があるということ。サンデードライバーがするような危ない運転を、多くのバイク乗りがしてしまっている可能性もあります。 ※ ※ ※ サンデードライバーの運転は、あくまでサンデードライバーのものとして扱われ、自動車ドライバー全体のイメージを悪化させることはないかもしれません。しかしバイクの場合、サンデーライダーという言葉が存在しない以上、その運転がバイク乗り全体のイメージを悪化させることにも繋がりかねません。 バイクのイメージを悪化させないためにも、マナーや法律を守った、迷惑をかけない運転を心がける必要があると言えるでしょう。
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