隠れた魅力や個性発信 移動式のイベント会場「カラバコ.」【宇部】
学生団体Dot、31日まで制作費をクラファン
注目されていない店舗などの魅力を「見える化」で引き出し、宇部市の活性化を目指す学生団体Dot(ドット、大野智裕代表)は、1・8㍍四方の木製の壁2枚を組み合わせた移動式の小さなイベント会場「カラバコ.」を考案した。作製費の100万円を調達するクラウドファンディングを実施している。期限は31日まで。 イベントでの出店用や展示用のテナントとしての用途を想定している。棚や壁を利用して販売品や展示品を目立たせるなど、テントに比べて店の個性を伝わりやすくすることで、普段は行かない店にも意識を向けてもらい、若者に地元の魅力に気付いてもらうのが目的。 大野代表(山口大大学院創成科学研究科2年)と山本夏海副代表(同大工学部感性デザイン工学科4年)が、2月のまちづくりリーダー塾(にぎわい宇部主催)での発表に向けて考案。5月の新川市まつりで試作品を試験運用し、強風で飛ばされないことなども含めて利用者から好評だったという。 今後は祭りやマルシェなどのイベントで、複数のカラバコを並べて、学生たちの作品などを展示、販売する空間をつくり出す計画を立てている。9月14~16日に山口市道場門前のどうもん広場で開催する山口学生芸術祭が最初の舞台になる予定。 目標金額のうち、約60万円はカラバコ10台の材料費。木材は西平原3丁目のウベモク(中尾泰樹社長)が無償提供するため、フレームやジョイントの費用となる。残りの約40万円は運搬する中古の軽トラックの購入費。返礼品の中にはカラバコに人名や店名、ロゴ、写真などを掲載する権利もある。 大野代表は「おしゃれな空間をつくって、カラバコの利用者が多くの人から興味を持ってもらえたら。意見を聞きながら、さらなる活用方法も探っていきたい」と語った。 問い合わせは大野代表(メールtomo0311soccer@icloud.com)へ。