【下関海響マラソン2024】8645人疾走 女子横田さん大会初4連覇 男子高見さん2年連続優勝
国内外から集まった市民ランナーたちが関門海峡や響灘を見ながら駆け抜ける「下関海響マラソン2024」(実行委員会主催、山口新聞社など共催)が3日、下関市豊前田町の海峡メッセ下関前を発着点に行われた。フルマラソン(42.195キロ)と2キロファンランに計8645人が参加。フルマラソンの男子は長門市の市職員、高見雄飛さん(30)が2時間21分36秒で2連覇。女子は宇部市の大学職員、横田知佳さん(30)が2時間47分15秒のタイムで4年連続6回目の優勝を果たし、大会史上男女通じて初となる4連覇を飾った。 【下関海響マラソン2024 写真記事】フルマラソン 午前8時半に号砲が鳴り、フルマラソンの参加者8100人が目標タイム別のブロックごとにスタート。前日までの大雨とは打って変わった夏を思わせるような暑さの中、関門橋の下や下関北バイパス、彦島大橋などを力走した。今年から北バイパス上に5カ所の応援エリアを新設するとともに、メイン会場と応援エリアを結ぶ無料循環バスを運行して沿道の声援を増やす取り組みをした。 2キロは県内のランナーを中心に545人が参加し、関門海峡を間近にした市中心部のコースを楽しみながら走った。 延べ約2990人のボランティアがランナーの走りを支え、参加者の誘導や楽器演奏など沿道での応援、給水に当たった。 今年創設された大会アンバサダーを務める、パラリンピック3大会連続メダリストで下関市出身の道下美里さんとリオデジャネイロ五輪男子マラソンカンボジア代表でタレントの猫ひろしさん2人を含むゲストランナー計5人や、招待のブラインドランナーらも参加して沿道からの声援や拍手を受けた。 新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になった2020年も数えると、今年で17回目。21年に例年より半減させた定員は22年から元に戻し、昨年から感染対策も特に呼びかけず、通常通りの開催にした。コロナ禍で19年から見合わせていた前日の「おもてなし前夜祭」を今年は5年ぶりに開催する予定だったが、大雨の関係で急きょ中止になった。