「スマート区役所」目指す京都市、自動音声による電話応対を試行 利用者のメリットとデメリットは
京都市は、11月から区役所の一部の部署で自動音声による電話応対を試験的に始めた。住民票やマイナンバーカードに健康保険証の機能を持たせた「マイナ保険証」などに関する問い合わせに対し、該当のホームページを案内する。昼夜を問わず対応が可能となる一方、職員の直接応対を希望する場合は応答に時間を要するため、本格導入するかは「利用者の反応をみて検討する」という。 【写真】イタ電防止にも…広がる自動応答 区役所業務をデジタル化する「スマート区役所」の取り組みの一環。職員による電話対応は平日の日中に限られるが、自動音声は24時間受け付けられ、同時入電にも対応できるという。職員の電話対応の時間を減らし、業務効率化を図る狙いもある。 自動音声の導入は、左京、右京、伏見区役所の代表電話と上京、左京、南、西京区役所、醍醐支所の保険年金課、本庁地域自治推進室市民窓口企画担当の直通電話。相談内容に応じて指定された番号を押すと、京都市ホームページに案内される仕組み。固定電話でかけた場合は「『京都市 戸籍』などで検索を」などと案内され、スマートフォンではショートメッセージでURLが送られてくる。開庁時間内であれば職員につなげてもらうこともできる。 機械操作に不慣れな高齢者らもいるとみられるが、京都市地域自治推進室は「手続きに必要な持ち物などは電話で案内するよりもホームページを見てもらう方が分かりやすい場合もある。来年度以降、本格導入するかは反応を見ながら検討したい」としている。本年度の試験実施の終了時期は未定。