メーガン妃とヘンリー王子の「ロイヤルツアー」の是非...ニューヨークからナイジェリア、そしてコロンビアへ
<つい先日、コロンビア訪問が発表されてばかりのヘンリー王子とメーガン妃だが、その「公的な役割」については今も議論が続いている>
2020年にヘンリー王子とメーガン妃がイギリス王室を離脱した際、慈善活動を続けながら経済的自立を目指すとされた。 【写真】2024年5月 「背中ぱっくり」でナイジェリアの学校訪問してしまったメーガン妃 アメリカ移住直後にカリフォルニア州モンテシートに自宅を購入し、新生活をスタートさせた。夫妻にとってまずは慈善団体「アーチウェル財団」の設立が大きな動きとなった。 その後、「アーチウェル・プロダクション」や「アーチウェル・オーディオ」を設立し、大手動画配信プラットフォームとコンテンツ制作の契約も結ぶことで経済的基盤を確保した。 「アーチウェル財団」では平等、社会正義の推進、女性の権利と教育、マイノリティ支援、メンタルヘルス、オンラインでの子供支援などの慈善活動に従事している。 また、ヘンリー王子は「インビクタス・ゲームズ財団」を通じて退役軍人をスポーツの国際大会で支援している。 しかし、王室からの劇的な離脱後、ヘンリー王子とメーガン妃の「公的な役割」については議論が続いており、現在、「私人」としてすべてのビジネスと慈善活動を行っている。 夫妻の活動が特に注目されるのは、外国を訪問する「ツアー」を行なったときである。そして、今も称号を使用していることに対しては、それがあたかも王室に承認されているかのように見えるとしてイギリス国内で批判の声もあがっている。 王室を離脱した今も各国から公式に招待を受け続けており、その動きはますます顕著になっている。直近ではコロンビアへの訪問が発表されてばかりである。そこで夫妻の注目を集めた慈善活動を本誌が振り返る。 ■2021年9月 ニューヨーク訪問 2021年9月、メーガン妃とヘンリー王子はアメリカ移住後初めて、ニューヨークへの3日間の日程で大きな「公務」を行った。 国連訪問やニューヨークのビル・デブラシオ市長との面会、「9/11メモリアル・ミュージアム」やブルックリンの学校訪問、「世界保健機関(WHO)」オフィス訪問、そして「グローバル・シチズン・ライブ」で新型コロナワクチンに関するイベントに出演した。 ■2022年9月 イギリス訪問 ニューヨークでの「公務」のちょうど1年後、ヘンリー王子とメーガン妃は4日間の日程でヨーロッパ訪問。イギリスとドイツでチャリティイベントに参加する予定だった。 当時、ウィンザー城にあった邸宅「フロッグモア・コテージ」を拠点とし、9月5日にマンチェスターで開催された「ワン・ヤング・ワールド(One Young World)サミット」に参加。 しかし、9月8日、エリザベス女王が逝去し、夫婦はロンドンで行われた「ウェルチャイルド・アワーズ(WellChild Awards)」への参加をキャンセルし、9月19日に行われる国葬に参列するためにイギリス滞在を延長した。そして国葬のほか、女王の追悼イベントに出席している。 ■2024年5月 ナイジェリア訪問 2024年5月、ナイジェリアの国防トップであるクリストファー・ムサ将軍の招待を受けて、3日間の日程で訪問。 ヘンリー王子が創設にかかわった「インビクタス・ゲームズ」に関連しての訪問だったが、首都アブジャでの学校訪問や公式レセプション、そしてメーガン妃によるスピーチなど、その他にも慈善活動が含まれていた。また、ヘンリー王子はラゴスで行われたポロマッチにも参加している。 ■2024年 コロンビア訪問 8月1日、ヘンリー王子とメーガン妃は年内にコロンビアを訪問することが発表された。これはコロンビアの副大統領からの招待を受けたもので、詳細な日程はまだ発表されていないが、首都ボゴタの他にもカルタヘナ、カリも訪問するという。 このように、夫妻はは王室を離れてからも、積極的に世界各地で慈善活動を続けている。
ジェームズ・クロフォード・スミス