世界のトップ選手たちが市街地を疾走 「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」開催
さいたま市で2日、自転車ロードレース「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム2024」が開催された。雨が降る中、メインレースには海外7チーム、国内7チームから計49選手が出場し、市街地を疾走。沿道には多くの観客が訪れ、国内外のトップ選手たちが繰り広げるレースに熱い声援を送った。 ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムは、2013年のツール・ド・フランス第100回大会後、世界で初めて仏国外でツール・ド・フランスの名を冠した大会として始まった。今年で10回目。 レースはさいたまスーパーアリーナ内や商業施設、コクーンシティ周辺など、一周約3.6キロのコースを17周、計60キロあまりで争われた。あいにくの雨の中、沿道には多くの観客が詰めかけ、集団が駆け抜けるたびにフランス語で「アレ!」と声をかけたり、カウベルと呼ばれるベルを鳴らしてレースを楽しんでいた。 メインレースは、ビニヤム・ギルマイ(アンテルマルシェ・ワンティ)が1時間35分9秒で優勝。プリモシュ・ログリッチ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が2位、マーク・カヴェンディッシュ(アスタナカザクスタンチーム)が3位に入った。日本人は初川弘浩(愛三工業レーシングチーム)の7位が最高で、第一人者の新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)は9位。 山形県から家族で訪れた設楽知美さん(29)は「テレビで見るより、スピード感がある。また来年も観戦したいです」と笑顔で話した。(相川直輝)