新しいスズキGSX-R125は、軽い、速い! 二輪の“ボーイズレーサー”に迫る
今、125ccクラスのバイクが売れている。“原付二種”というカテゴリーで、原付並の手軽さとコストパフォーマンスの高さが魅力だ。いっぽう走りは小型二輪と遜色ない俊敏さで、その “いいとこ取り”が人気の理由。バイク好き俳優・駒木根葵汰(こまぎね・きいた)と元バイク雑誌編集長・カワニシが注目の125ccモデルにイッキ試乗し、その魅力を確かめる。次はスズキのスーパースポーツの名前を冠する「GSX-R125 ABS」だ。 【写真を見る】新しいスズキGSX-R125 ABSの細部(18枚)
「レーサーレプリカ」から「スーパースポーツ」へ
河西啓介(以下、カワニシ):いきなりですが、きいた君、“レーサーレプリカ”は、知っていますか? 駒木根葵汰(以下、きいた):えーと、聞いたことはありますが、あまりよく分かってはいないです。父がバイク好きなので、その世代の人と“レーサーレプリカ”って話しているのを聞くぐらいですね。 カワニシ:1980年代にバイクブームと二輪レースブームが同時多発的に起きて、そのときに生まれたバイクのカテゴリーです。GPマシンを思わせるフルカウルを纏い、中身もレーシングマシン譲りの最新技術が注がれた、まさにレーシングマシンの“レプリカ”のようなバイクが各二輪メーカーから発売され、そう呼ばれるようになったんです。 きいた:なるほど!いまで言う「SS(スーパースポーツ)」ですよね。SSは僕ら若い世代に人気ありますよ。 カワニシ:性能競争が激化し、いつしか一般ライダーが扱いきれないほど過激なモデルになってしまったレーサーレプリカは、頻繁なモデルチェンジにメーカー自身が疲弊してしまったこともあり、90年代に入ると次第に消えていったんです。その後、アメリカンバイクブームやスクーターブームなどを経て、再びカウル付きのスポーツバイクが「スーパースポーツ」と呼ばれて注目されるようになった。ただし中身はかつてのレーサーレプリカほど高性能を競うものじゃなく、まさにスポーツライディングを楽しむためのモデルとして、ですが。 きいた:僕はSSに乗ったことがなくて。でもカッコいいなって憧れはあったので、このスズキGSX-R125はめちゃくちゃ気になりますね。