アンダー中国代表を率いる日本人「すでに5年滞在」 手腕発揮も“苦労”吐露「一筋縄ではいかない」
中国の大手スポーツメディアが上村健一監督をフォーカス
U-17ワールドカップ出場権を懸けたU-17アジアカップが来年4月3日から20日にかけ、サウジアラビアで開催される。この大会に臨む中国代表を率いる日本人監督がこのほど、同国メディアのインタビューに登場し注目を集めている。 【動画】中国人サポーターが日本人サポーターに向けて「バカ」コールで煽り続けた決定的瞬間 U-17アジア杯出場を決めたU-16中国代表を率いるのは、上村健一監督。1974年生まれの50歳で、現役時代はサンフレッチェ広島をはじめ国内5クラブでプレーし、日本代表にも選出された実績を持つ。 2008年にロアッソ熊本で現役を引退してからは指導者としてのキャリアを歩み始め、近年は中国を舞台に活躍。23年に武漢三鎮(22年の中国スーパーリーグ優勝チーム)下部組織の指揮官を務め、今年U-16中国代表監督に就任した。 そんな上村監督を中国の大手スポーツメディア「体壇(TITAN)」が注目。12月13日にインタビューが報じられた。 記事ではまず、上村監督が2024年を振り返った。「10月のU-17アジア杯予選を通過し、その前の8月には瀋陽で日本やウズベキスタンとも対戦した。そのなかで、我々の立ち位置を確かめるとともに自信をつけた」と述べ、今年がチームにとって収穫の多い1年だったとしている。 また、中国での自身の指導者キャリアについても言及。「中国ですでに5年滞在し、その間3つの異なるチームを指揮した。U-16中国代表を率いるにあたっては、選手たちへの細かい要求を多くしたため、彼らが慣れるまでに時間を要したが、今は想定通りのチームができている。選手たちは成長している」とし、指導への手応えを口にした。 一方で、「言葉の壁があるため指導は一筋縄ではいかない」と語り、外国人指揮官ならではの苦労も吐露。それでも、「それは覚悟しており、監督としてチャレンジしていきたい。年代別代表チームを率いるのは名誉なことであるし、中国サッカーに貢献したい」と中国での挑戦への意気込みを示した。 中国がU-17W杯に最後に出場したのは2005年。20年ぶりのアジア予選通過へ、U-16中国代表と上村健一監督に対する中国サッカーファンの期待は大きく膨らんでいる。来年4月のアジアカップでどのようなパフォーマンスを見せるか注目される。
FOOTBALL ZONE編集部