松岡茉優、『ギークス 』で“愛されギーク像”を体現 西条が見出した“人間関係の尊さ”
吉良(田中みな実)と基山(滝沢カレン)との関係性にも“変化”が
●アップデートされた吉良と基山との関係、西条の成長 また、吉良・基山との関係性も10話を経て大きく変化していく。岡留の事件を通して、落ち込む西条に適度な距離感で寄り添ってくれるのがこの2人だ。信頼している人に裏切られ、父親のことも何も理解していなかったとふさぎ込んでいた西条は、2人に支えられ「話を聞いてもらうのって救われるんですね」と笑顔を見せた。 他人と距離をとっているつもりだった西条も、同じ鑑識課の上司・島根(マギー)や仕事を頑張りすぎている後輩、通称“やり過ぎの杉田”(泉澤祐希)を含め、周りの人たちと自然に深い絆を築いていたのだ。人と人の結びつきは完全に切ることはできないし、作らないと決めても勝手に出来てしまうもの。人生には、安達のように歩み寄ってくれる人や、吉良と基山のように助けを求めればいつでも力になってくれる人が不可欠。今までの西条の変化を見て、(もちろん一人の時間も大切だが)周りの人間のことも、彼らと過ごす時間も大切にしていきたいと思わずにはいられないだろう。 最終回で描かれるのは、西条の父親が残した謎、オラウータンが容疑者の空き巣事件、そして爆破事件だ。今まで築いてきた“ギークス”たちの団結力は、最後どのように発揮されるのか。予告で「芹沢さんのやり方は絶対認めない」と西条が怒っているようなシーンが映されているが、これは芹沢を守りたいが故の行動にも見える。2人の絆は壊れてしまうのだろうか。小鳥遊警察署の愉快な仲間の勇姿を最後まで見守りたい。
伊藤万弥乃