「頑張らない家事」何も考えずに家がキレイに! 頭空っぽでもできる"家事のルーティン化"
やるべき家事を1週間のスケジュールに組み込む
ベランダの掃除や排水溝の清掃など、毎日やるほどではないけれど、1週間に1回くらいはやっておきたい家事もありますよね。そういう家事のために1週間のスケジュールも決めておくとよいでしょう。 例えば、月曜日は「月」から連想して見上げる場所を掃除する。天井や照明を拭いたり、棚や冷蔵庫の上のほこりを落としたりする。火曜日は「火」を使うキッチンのコンロまわりを念入りにきれいにする。水曜日は「水」を使うところで、キッチン・洗面所・お風呂場の排水溝をきれいにする。 こんな風に、1週間の中で曜日ごとに少しずつ分けて、片づけたり掃除をしたりする場所と時間を決めてみてください。1回あたりにそんなに時間をかけなくても大丈夫です。10分ほどでも、1週間に1回やれば毎日きれいな状態をキープできるようになります。 家族でシェアできる家事があれば、パパや子どもたちにもお願いしてみましょう。ママが「今は忙しいから玄関の掃除だけでもお願いしたい」とモヤモヤ悩むよりも、最初から家族みんなで家をきれいにする仕組みを作っておけば悩む必要がなくなります。 もしママに何かあったときにも、みんなで把握できていればパパと子どもで家のことを回していけますし、子どもの修学旅行など家の外でも身の回りのことを自分でできる状態になっていたら安心ですよね。家族みんなで家事のルーティン化をしておくと、誰か1人の負担が大きくなってしまうこともなくなります。
「決断疲れ」を起こさないように習慣にする
1日と1週間の単位で家事のルーティン化ができたら、それを自然な流れでできるまで毎日続けてください。朝起きたら顔を洗って歯を磨くくらいスムーズに、何も考えなくても時間が来たら体を動かせるようにしましょう。そうすることで、「今日は何をしよう」「ここを片づけたいけれどいつやろう」というムダな悩みがなくなり、決断する労力をセーブできます。 スティーブ・ジョブズは、毎日同じような黒いタートルネックのトップスとデニムのボトムスを着ていたという有名な話があります。これは、着る服で悩むことで「決断疲れ」を起こさないようにするためだったといわれています。 小さな疲れでも、積もり積もって疲労につながってしまいます。また、やるべき家事にどれくらいの時間をかけなければいけないか、見通しが立たないことも大きなストレス。家事をルーティン化できれば、この2つの問題点がクリアできます。 毎日やらなければいけない家事をルーティン化して脳の疲労を防ぎ、本当に自分がやりたいことや大切なことに力を注げるようにしましょう。
【PROFILE】西崎彩智
西崎彩智(にしざき・さち)/1967年生まれ。お片づけ習慣化コンサルタント、Homeport 代表取締役。片づけ・自分の人生・家族間コミュニケーションを軸に、ママたちが自分らしくご機嫌な毎日を送るための「家庭力アッププロジェクトⓇ」や、子どもたちが片づけを通して”生きる力”を養える「親子deお片づけ」を主宰。NHKカルチャー講師。「片づけを教育に」と学校、塾等の全国の教育施設にて講演・授業を展開中。テレビ、ラジオ出演ほか、メディア掲載多数。