「バスは1日1本」秋田・東成瀬村で二拠点生活し古民家改修中のグラドル・いけちゃん「スーパーに行くたびに役場の方が送迎に」
■地方は移動がとにかく大変「これが同じ日本なのかな」 ── 先日、政府が東京23区に在住・通勤する女性が地方へ移住する場合に支援金を支給する政策を検討していることを発表し、話題になりました。実際に、東京と秋田を行き来しているいけちゃんさんにとって、地方暮らしのメリット、デメリットはどのように感じていますか。 いけちゃん:私が住んでいる村は、人口が2500人くらいで、村に病院が一軒もないような地域。病院やスーパーも、隣町まで行かなければありません。外食をするなら、カフェが1軒と役場内の食堂がかろうじて1軒。それくらい辺鄙な場所なんです。秋田市と比べても、格段に田舎ですし。それでも、限界集落(地域人口の半数が65歳以上の集落)と呼ばれている場所には入らないそうです。それに対して、私がふだん暮らしているのは東京の23区内。日本で一番人口が密集している場所といっても過言ではないですよね。ときには、午前中は秋田にいて午後は渋谷、なんてこともあるのですが、景色が違いすぎて「これが同じ日本なのかな」っていう気持ちになります。
二拠点生活を始めたことで、日本の都市部と地方の暮らしはこんなにも違うんだって実感する機会が増えました。たとえば東京で「ご飯が食べたい」って思ったら、本当にいろんな選択肢がありますよね。車の運転ができなくたって、公共の交通機関が発達しているからどこへでも行けるし。人が多すぎてうるさいとか、家賃が高いというデメリットはありますけど。いっぽうで東成瀬村は、本当に静かで、空気が綺麗で、水がおいしいけれど、移動するのが本当に大変…。
──YouTubeでは、自動車学校に通っている様子を紹介していましたね。 いけちゃん:村で生活するためには免許は必須なんですよ。たとえば、スーパーが隣町にしかないのに、バスの本数が1日1本しかない。これは暮らしていくうえで、ものすごいデメリットです。そこまで深く考えずに二拠点生活を始めてしまったので(苦笑)、秋田で暮らし始めてようやく、車がないとヤバいじゃん!って気づいて。 ──免許を持っていなかったときは、どのように暮らしていましたか?