【楽天好き】創設20周年企画:球団創設時から在籍、「他では味わえない経験をさせてもらった」。マーケティング本部の黒澤くみ子さん
球団創設から20年の節目を記念して、チームの変遷を知る様々なスタッフに話を伺います。シリーズ第7弾は、MD部 Eコマース・管理グループマネージャーの黒澤くみ子さん。
黒澤さんは、地元仙台の出身。2005年の球団創設時から、運営部を経て同部署に携わったことで、球団での仕事には「他にはない面白さがある」と気付かされたと明かします。詳しく伺いました。
◆鉄骨がむき出しの状態からボールパークになるまで 黒澤さんが入社したのは、2005年の開幕前。当時は、スタジアム本部の運営部に所属していたという。これまでに思いを馳せて語る。
「最初は、まだ球場にある大きな白い丸柱の上は鉄骨がむき出しでした。工事途中から今の姿になるまでを見てきたので、こうして観覧車まであるボールパークになっているのは感慨深いです」。
サーフィンやBMXが趣味というアクティブな黒澤さんは、それまでは折々で一人旅や趣味に没頭していた。実はこの仕事もプライベートを充実させるため、長く続けるつもりはなかったという。そうした考えを変えるきっかけになったのが、2011年の東日本大震災後のオールスターゲームと、2013年に東北楽天ゴールデンイーグルスが日本一になった時の経験だ。
「2011年からは震災復興のため、3年連続で東北の球場でオールスターゲームが開催されたのですが、被災地の子どもたちを数千人招待したんです。まだ、道路や鉄道などの交通網が復旧していなかったこともあって、大変なことの連続でしたが、旅行代理店や自治体、地元の方々の温かい協力もあり、何とか開催することができました」。
「考えてみたら、NPBはじめ様々な会社や自治体、地元の方々と一緒にこうしたプロジェクトができたのも、日本で12球団しかないプロ野球球団で働いていたおかげ。やり甲斐と面白さに気付かされました」。
◆「日本一」で感じた「波動のようなエネルギー」 2013年の「日本一」での経験も大きい。読売ジャイアンツとの日本シリーズを3勝3敗として、ホーム球場で最終決戦を向かえたその日。黒澤さんら運営チームは「1人でも多くのファンに歴史的瞬間を共有してもらいたい」と、本拠地に隣接する陸上競技場でパプリックビューイングを開催する。