男女２９人を逮捕…「７７億円当選した」などとＳＮＳ詐欺容疑、闇バイトが１２時間交代で「打ち子」
高額の当選金が受け取れるなどとうそのメッセージをＳＮＳで送り、手続きの費用名目で現金や電子マネーを詐取したとして、宮城県警は６日、無職大橋和之容疑者（３５）（仙台市青葉区木町通）ら２０～４０歳の男女２９人を組織犯罪処罰法違反（組織的詐欺）容疑で逮捕したと発表した。県警は帳簿などから少なくとも全国の約３７００人から約７０億円をだまし取ったとみている。
発表によると、２９人は共謀して今年５月２０日～６月１０日、長野、静岡、栃木に住む４０～７０歳代の女性３人に、「７７億円を１１人にプレゼントするキャンペーンに当選した」「手続き費用を支払えば７億円が受け取れる」とうそのメッセージを送り、電子マネー計約７００万円をだまし取った疑いなどがある。大橋容疑者がグループのリーダー格とみられる。逮捕は９月２５日～１１月６日。
大橋容疑者らは無料の求人情報誌でメンバーを募り、１２時間交代でメッセージを不特定多数に送る「打ち子」をさせていた。多くは「闇バイト」とは知らなかったという。県警は「匿名・流動型犯罪グループ（トクリュウ）」とみて実態解明を進める。
