友風の“夏”は2勝13敗 「結果はともかく、友風が相撲で体現していることを見てほしい」
◆大相撲夏場所千秋楽(26日、両国国技館) わずか1場所で幕内に復帰した東16枚目・友風(二所ノ関)が西9枚目・正代(時津風)に押し出され、2勝13敗で夏場所を終え、来場所の十両陥落が決定的となった。 千秋楽の正代との一番も力なく押し出されたが、「自分の体をほめてやりたいです」と振り返った。障害者手帳を持っている力士として「自分が頑張ることで同じようにケガで苦しんでいる人たちに勇気を与えたい」と土俵に上がり続けた結果でもあった。 「今場所は悪いはたきがあったりして反省することもありましたが、それで白星を拾うこともありますから」とスタイルは変えないという。むしろ「(今場所の)結果をいろいろと言う人はいると思います。でも、友風という力士が土俵で体現している姿を見てほしかった」と訴えた。 右膝から下にはまだマヒが残っている。今場所は13日目の隆の勝(常盤山)との一番で右膝を痛めてしまった。真っ黒に腫れ上がった膝にテーピングを巻いての残り2日の土俵を務めた。友風の表情にはすべてを出し切った満足感が漂っていた。
報知新聞社