怪しい出品にご注意を、Amazonマーケットプレイスで販売者を確認する方法
販売者のプロフィールを確認したい場合は、パソコン・スマートフォンのウェブサイトの場合、Amazonの商品詳細ページに記載されている販売者の名前をクリックすると「特定商取引法に基づく表記」を見ることができ、ここに販売責任者名や連絡先が記載されています。この販売者が株式会社ではない場合、連絡先電話番号が携帯電話番号の場合、連絡先メールアドレスがフリーメールの場合などは、販売者が個人である可能性は非常に高いと言えるでしょう。 個人販売者の中には人気商品を定価で購入して高額な価格で転売する“転売屋”も多く、また販売、梱包、接客、品質保証についても十分な知識やノウハウがない場合も考えられます。こうしたことを十分に承知の上で購入を決めるようにしましょう。 ちなみに、このAmazonマーケットプレイスには海外の個人販売者も参加しており、冒頭に紹介した「Nintendo Switch」を1560円で販売するAmazonマーケットプレイスの販売者(3者)は、3者とも海外の販売者で、2者は個人販売者、そして1者の販売者欄に記載されていたのは、氏名や法人名ではなくただのランダムな文字列という状況でした。少しでも不安を感じた販売者からの購入は、避けるのが賢明だと言えるでしょう。
Amazonは消費者保護のため責任を果たすべきでは
同じショッピングサイトでも、AmazonがYahoo!ショッピングや楽天市場と大きく異なる点は、Amazon自身が売る商品もAmazonマーケットプレイスの販売者が売る商品も、全く同じ見た目の商品ページ・購入ページから購入できる点であり、しかもその販売者の中に個人販売者が数多く含まれている点です。 もちろん、すべての個人販売者が悪意を持っているわけではありません。しかし、もしAmazonマーケットプレイスの存在を知らない消費者がAmazonから商品を購入するつもりで普通に商品をカートで決済して、もしもその決済の相手が悪意を持った個人販売者だった場合には、消費者は思わぬ不利益を被る可能性があります。 Amazonは消費者を保護するための「マーケットプレイス保証」という制度があることを様々なページでアナウンスしていますが、そもそも消費者に不利益を与える可能性を生み出しているということを十分に認識して対策を講じる必要があるのではないでしょうか。
Amazonは、Amazonマーケットプレイスに参加する販売者について、参加時の与信審査、不正取引の監視と必要なペナルティによって“Amazonに参加しているのは信頼できる販売者だ”という担保を徹底すべきであり、また商品の販売者が個人である場合には消費者に対してそれをわかりやすく表示し注意を促すべきだと言えます。商品の販売者がAmazonマーケットプレイスの参加者であったとしても、消費者はAmazonのブランドを信頼して商品をカートに入れ、決済をしているのです。そのブランドが追うべき責任は大きいのではないでしょうか。 (執筆:井口裕右/オフィスライトフォーワン)