「使い道に悩む」新幹線の座席の〝後頭部っぽい突起物〟 たびたび話題になるナゾ、JR東海の見解は
新幹線の車内で見かける、座席の「突起物」。「なんでついてるんだろこれ」「誰かの後頭部っぽい」などとSNSで話題になりました。たびたびネットで話題に上がるこの突起物、いったい何なのでしょうか。JR東海に正しい使い方を聞きました。 【画像】座席の突起物はこちら。後ろから接写すると予想以上に「後頭部っぽい」 耳のような模様も…
「なんでついてるんだろこれ」
話題になったのは、toshiboさん(@JIYUKENKYU_jp)がXに投稿した画像です。 《新幹線に乗ってるといつも気になるこの後頭部っぽい突起物。なんでついてるんだろこれ》 《立ち上がる時に握ると座席の人が揺れるし使い道に悩む。荷物を掛けるのは違う気がするし》 画像に写っているのは、東海道新幹線の車内でよく見かける、座席の端の丸い突起物です。 右後方からの角度で接写すると、確かに「後頭部っぽい」。 この投稿には、「清掃作業の時に座席を回すためににぎるもの」「歩いてふらついた時の持ち手」「ジャケットをかけてます」「ただの飾り」などさまざまな意見が集まり、「気にしたことなかったけど、確かに不思議」と考える人が続出。1万件以上のいいねがつきました。 また、「東條英機の後頭部」など、人物の「後頭部」説を唱える人も。「そう言われてから、それにしか見えない」と盛り上がりました。
使い方が判明!
確かに、言われてみると、何のためなのか、いまいち確信が持てない、この「突起物」。 JR東海の広報担当に聞きました。質問をメールで送り、以下のような回答を頂きました。 まずは、肝心の名称について聞いてみました。 答えは、一言、「てすり」。 この時点ですでに、いろいろ察してしまいましたが、頂いた回答をまとめると、使い方としては、新幹線の車内で移動する時など「立ち姿勢のお客様の身体を支えるために」使うものだということです。
このデザインの意味は?
Xでは「持ち手なのかと思って歩いている時につかまったら、座っている人に嫌な顔をされたことがあるので、今では(つかまらないように)体幹でがんばっている」と、遠慮している人もいました。 でも、これは「てすり」であり、「身体を支えるため」のものだと分かったので、これからは遠慮なくつかまって、体を安定させてほしいです。 さて、「後頭部」とも揶揄されていた、この突起物のデザインですが、「利便性や意匠性を考慮した」結果、このような形になったとのこと。 新幹線に乗ったときは、ぜひ、利便性を確かめてみてください。