【直撃取材】「脱法的な政治資金移動では?」疑惑の立憲・伊藤俊輔議員が明かした「意図」
立憲民主党の蓮舫参院議員による自民党への追及から端を発した、政治団体間の資金移動を巡る一連の問題。 【一覧】「次の総選挙」で落選する裏ガネ議員の全実名はこちら…! おカネの使途の公開基準が厳しい国会議員関係政治団体(以下、関係団体)から、基準が緩いその他の政治団体(以下、その他団体)に、多額の政治資金を移動する――蓮舫議員のいう「脱法行為」が、実は立憲の議員の間でも行われていた。 蓮舫議員が放ったブーメランの直撃を受けた人物こそ、伊藤俊輔衆院議員(比例東京)その人だ。世襲ながら、酸いも甘いも噛みわけてきた伊藤議員だが、ここまで政治改革で世論の支持を集める、立憲の足を引っ張りかねない状況にどう答えるのか。 前の記事『【証拠入手】蓮舫氏にまたブーメラン直撃…立憲同僚議員の政治資金「脱法行為」が見つかった! 』につづき、6月8日、地元の東京・町田市で福祉関連のイベントに出席した後の伊藤俊輔議員本人を直撃した。
「茂木幹事長と一緒ではない」
――東京俊友会から連合後援会に、毎年資金移動が行われている。このことで、支出の開示率が大きく下がっています。なぜこのような大きな資金移動をしている? 正確なことは、また書面でいただければと思うんですけど。基本的に、「開示率」というのは、コロナ禍で(連合後援会主催の)大きな事業がなくなってしまって、どうしても意図的にじゃなくて、開示率が悪くなることがあるんです。コロナ前とかは(行事関連の支出金額が)高くなるので、すべて開示できているんですけど。 ――立憲民主党では、国会の審議で、自民党のこうした資金移動を「脱法的だ」と言って批判している。その同じことを、伊藤さんも行っていたということに関してはどう思うか。 茂木幹事長のケースが、額にしても、(資金移動をした)意図としても、自分と一緒だとは考えないです。金額はひとケタ違いますし、おそらく内情は同じではないと僕は思います。ただ、結果として開示率が悪くなったという指摘は十分わかります。 今回の政治資金の議論のなかで、政治資金をより透明度の高いものにしなければいけないということがわかった。そのため、国会議員の指定の方に切り替えるという対応をしています。 ――連合後援会を国会議員関係政治団体に変更した? そうです、そうです。茂木幹事長の資金移動に関する議論もありましたし、「より透明度を高めなければいけない」という機運の中で、自分にやれることはないかということを調べ直して。(茂木幹事長と)同じケースに見られる可能性があるなということで、自主的に(関係団体に登録を)切り替えようと。 (支出の開示率について)僕らも独自に調べさせていただいて、今回初めて計算をして、行事をやっていないとき、コロナのときに「あっ、こんなに開示率が悪いんだ」と気付いたんです。