岩槻移り、構図変動 地盤の優位薄れ伯仲 衆院選埼玉1区(さいたま市浦和、緑、見沼区)
■台風の目に 「強大な2大勢力に捨て身の挑戦」と銘打ち、初の国政選挙となる維新の浅野目義英(66)は上尾市議と県議を4期ずつ務めた。「選挙は何万票取ろうが、まずは1票から」と、政治改革を掲げ、朝の駅立ちや「6時間駅頭」を定期的に行うなど知名度向上と支持層拡大に注力する。 公示前の13日には党ナンバー2の藤田文武幹事長が「地方の生活に密着した課題を解決してきた浅野目さんをぜひ国政に」とアピール。浅野目の長男で事務長を担う紘彰(38)は「名前に“目”も入っているし、台風の目になりたい」。 共産は17年以来の独自候補として川口市議を3期12年務めた新人の矢野由紀子(60)を擁立。10日の演説会で石川県金沢市出身の矢野は「災害は待ったなしだ。防災・減災予算を増やしていく」などと訴えた。みんなでつくる党新人の三上恭平(42)は、スタートアップ企業の積極支援などを掲げ、主にユーチューブやXを活用した選挙戦を展開する方針。=敬称略
◇ 県内16小選挙区に66人が出馬した衆院選。激戦を展開する注目区を報告する。