高橋文哉の『あんぱん』起用は必然だった? 初の朝ドラは北村匠海との掛け合いに期待
2025年度前期の連続テレビ小説『あんぱん』(NHK)の第6弾キャストが11月18日に発表され、柳井嵩(北村匠海)の同級生・辛島健太郎役に高橋文哉が決定した。 【写真】『ブルーピリオド』で高橋文哉が演じた“ユカちゃん” 中園ミホが手がける第112作目の連続テレビ小説『あんぱん』は、国民的アニメ『それいけ!アンパンマン』を生み出したやなせたかしと小松暢の夫婦をモデルに描く作品だ。生きる意味を失っていた苦悩の日々で、それでも夢を忘れなかったヒロイン・朝田のぶ(今田美桜)と柳井嵩(北村匠海)の人生が描かれる。何者でもなかった2人が、様々な困難を乗り越えながら、“逆転しない正義”を体現したアンパンマンを生み出すまでの道のりを通じて、生きる喜びが全身から湧いてくるような愛と勇気の物語を届ける。 高橋はInstagramのストーリーを更新し、「いつも応援してくださっている皆さまのおかげです。めちゃくちゃ嬉しいです。本当にありがとうございます!」と、初の朝ドラ出演への喜びあふれる言葉で報告。高橋が演じる辛島健太郎は、嵩の同級生で、福岡出身の青年だ。若い頃に友人がいなかった嵩にとって真の友人となっていく重要な人物で、のぶや朝田家の面々とも深く関わっていく。 辛島は嵩の一番の親友という設定で、この作品における2人の関係性にも大きな期待が寄せられている。高橋自身も「北村匠海さん演じる柳井嵩の一番の親友ですので、この作品の中で2人の関係性と空気感を大切にしつつ、健太郎にしか引き出せない嵩くんをお届けしたいと思っております』とコメントを寄せており(※)、高橋と北村との掛け合いが、苦難の時代を生きる若者たちの友情をどのように描き出すのか注目が集まっている。 2019年の特撮テレビドラマ『仮面ライダーゼロワン』(テレビ朝日系)で飛電或人/仮面ライダーゼロワン役を演じて広く名前が知られるようになった高橋だが、近年の役者としての快進撃には目を見張るものがある。2023年に公開された映画『交換ウソ日記』では主演を務め、第47回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。ドラマ『伝説の頭 翔』(テレビ朝日系)では、ヤンキーとオタクという対照的なキャラクターを見事に演じ分け、『フェルマーの料理』(TBS系)では数学を武器に料理に挑む岳の“闇堕ち”演技で視聴者を惹きつけた。 さらに2024年には、映画『からかい上手の高木さん』『ブルーピリオド』などの人気作にも出演。特に『ブルーピリオド』では“ユカちゃん”こと鮎川龍二を演じるにあたり、8キロの減量と脱毛をし、エステやネイルなどにも力を入れたことが話題となった。高橋が本気で向き合ったユカちゃんのあまりの可憐さに、息を呑んだ観客は筆者だけではないだろう。