なぜ首に巻くマフラーと同じ英語? 今さら聞けないバイクのマフラーの役割や意味とは
バイクを走らせるために重要なパーツのひとつがマフラー。バイクやクルマにあまり詳しくない人がマフラーと聞くと、首に巻く防寒具のマフラーを思い浮かべることも多いと思いますが、実は、どちらも英語では「muffler」と書きます。 【画像】色々なタイプのマフラーをギャラリーで見る(10枚) これらは英語の綴り「muffler」は同じ。それぞれの形や役割などには、まったく共通点がないようですが、なぜ同じ綴りなのでしょうか。また、そもそもバイクのマフラーとはどんな役割や意味を持つのでしょうか。ここでは、主にバイク初心者向けに、マフラーの基礎知識などを紹介します。 文/Webikeプラス 平塚直樹
バイクのマフラーとは?
バイクのエンジン部分から後方に向かって伸びている部品がマフラーです。主な役割は、エンジン内部で燃焼した排出ガスを排出することと、その際に出る排気音を小さくすることです。 そのため、もしマフラーを装着していないまま走行すると、大量の排気ガスと大爆音を出してしまうことになってしまいます。また、マフラーに何らかの異常があると車検にパスしないケースもあるため、安全な走行にはかなり不可欠なパーツのひとつといえるでしょう。
マフラーの基本構造は3パート
このようにバイクにとって、なくてはならないパーツがマフラーです。バイクの場合、マフラーの基本的な構造は、エンジンとの接続部となる「フランジ」と、エンジンから発生した排気ガスを通過させる「エキゾーストパイプ」、そして、エキゾーストパイプと繋がり、排気ガスの低減や排気音を抑える「サイレンサー」といった3パートからできているといえます。 これらのうち、エキゾーストパイプは、エンジンの気筒数により数が異なり、単気筒なら1本、2気筒なら2本、4気筒であれば4本あるのが一般的。多気筒エンジンのエキゾーストパイプでは、そこからサイレンサーへつながる途中で、集合部にまとめられることもよくある傾向です。 また、サイレンサーも、エンジン気筒数やバイクの種類・特性などに応じて変わり、右側1本出しや左右2本出し、またオフロードバイクなどのアップタイプなど、さまざまな種類があります。 特に、サイレンサーは、バイクの性能だけでなく、デザイン面でも非常に需要なパーツです。 ちなみに、社外マフラーには、フランジとエキゾーストパイプ、サイレンサーがセットになった「フルエキゾーストタイプ」と、主にサイレンサー部だけを交換する「スリップオンタイプ」というものあります。そして、とくに、スリップオンタイプの場合、サイレンサー部だけをマフラーと呼ぶこともあるなど、サイレンサーはマフラーと同義に近いイメージのあるバーツだといえます。