福島・西会津町副議長が辞任「一身上の都合」 不信任決議受けは否定
福島県西会津町の9月議会で不信任決議案が可決されていた同町議会の秦貞継副議長(52)は11日までに、副議長を辞任した。秦氏は福島民友新聞社の取材に「一身上の都合」とし、不信任決議を受けた判断であることは否定した。同日までに副議長選が行われ、後任に三留正義氏(59)を選出した。 町議会事務局によると、秦氏は12月議会開会中の9日、伊藤一男議長に副議長の辞職願を提出。翌10日に議会に諮られ、全会一致で許可された。副議長選も同日行った。 9月議会で可決された不信任決議では、町が町職員に行ったアンケートの結果、ハラスメント行為をした複数の議員名が挙がり、その多くが秦副議長だったと指摘。「議会運営を混乱させ、町民に議会への不信感を抱かせたことは否定できない」として、秦氏に副議長職の辞任を求めていた。 伊藤議長は「不信任決議案の可決が今回の辞任につながったのではないかと思う。(秦氏には)真摯(しんし)に受け止め、今後の議員活動に取り組んでもらいたい」と話した。同議会は本年度内に議会ハラスメント防止条例を制定する予定。 #政治
福島民友新聞