全米メディアはWS制覇レッドソックスを史上最強と評価
スポーツ専門メディアの「ファンクレッド・スポーツ」では、敏腕記者として有名なジョン・ヘイマン記者が、「メジャーリーグの歴史の中で最も過小評価されていた119勝チームかもしれない。今後見る最高のチームのひとつ」と評価した上で、レッドソックスがワールドシリーズチャンピオンになった14の理由をピックアップした。 1番目は、ムーキー・ベッツの存在。これまではマイク・トラウトの後塵を拝してきたが、「(ワールドシリーズ)第5戦でクレイトン・カーショウから放った大きな本塁打をはじめ、驚くべきシーズンを過ごし、MVPを勝ち取るだろう」とした。 2番目はJ.D.マルティネスの存在。デトロイト・タイガース時代から彼を知るデーブ・ドンブロウスキーGMは、「彼が本塁打を打つことを知っていた。知らなかったことはどのようなリーダーになったかということだった。ボストンで全員が良いプレーを見せたのはマルティネスのおかげだったようだ」とコメントを残した。 3番目にはドンブロウスキーGMの存在。3つの異なるチームで4度目のワールドシリーズ進出、2度目の優勝へ導いた手腕に注目して「殿堂入りへの切符が切られた」とした。オフシーズンのマルティネス獲得や、シーズン中のネイサン・イオバルディ、スティーブ・ピアースらのトレード獲得といった編成面での成功があった。 4番目は経営陣が巨大市場となったア・リーグ東地区を勝つため、年俸総額2億3000万ドル(約253億円)を投じたことを挙げた。 5番目は最後に抑えとしてマウンドに上がったクリス・セールで、「シーズン最初の6カ月は最高の投手だった」とし、ワールドシリーズ中もチームを鼓舞し続けていたことを紹介した。 6番目はデビッド・プライスで「大舞台で活躍できない投手との見解が持たれてきたが、ポストシーズンの最後の3試合を素晴らしい登板で終えた」とし、ドジャースタジアムでカーショウに投げ勝ったことにも触れた。 7番目はポストシーズンでほとんどの試合で完璧だった中継ぎ陣を挙げた。 8番目はアレックス・コーラ監督の采配。「これまでで最高の新人監督かもしれない。チームが苦戦を始めた時が彼にとってのテストとなるかもしれないが、2018年はそのような事態はなかった」とした。 9番目はネイサン・イオバルディ。延長18回までもつれた一戦で6イニングを投げる前は、第1戦、第2戦でも登板、第4戦での先発も予定されており、「彼はチームメートから賞賛を集めた」と綴った。 10番目がシリーズMVPのスティーブ・ピアース。ワールドシリーズ第4戦の3打席で2本塁打、3打点の二塁打を放ち、第5戦でも2本塁打の大活躍で「ボストンの伝説としての資格を得た」と紹介した。 11番目はミッチ・モアランド。2018年のオールスターに出場し、ワールドシリーズの第4戦で4点差を追い上げる強烈な3点本塁打を放ったことを記した。 12番目はレッドソックスのプレーオフ中の好調な打撃を挙げ、「10月の間、他チームの攻撃が下降する中で彼らの打撃は磨かれ、相手投手に多くの仕事をこなさせていた」とした。 13番目はエドゥアルド・ヌニェスとラファエル・デバースを紹介。「今週22歳になったばかりのデバースはプレーオフで8試合連続打点を記録し、アレックス・ロドリゲスやルー・ゲーリックら有名選手に並んだ。またヌニェスもファンの心をつかむプレーを見せた」と絶賛した。最後の14番目には打席で大きな一打を放ち、守備でも手堅いプレーを見せたブロック・ホルトを挙げている。