全米メディアはWS制覇レッドソックスを史上最強と評価
ワールドシリーズの第5戦が28日(日本時間29日)ドジャースタジアムで行われ、レッドソックスがドジャースに5-1で快勝、シリーズ成績4勝1敗で5年ぶり9度目のワールドチャンピオンを手にした。全米のメディアは、揃って「史上最強の偉大なチーム」として高い評価を与えた。 CBSスポーツは「2018年のタイトルチームはメジャーリーグ史上最も偉大なチームとして記録される」との見出しを取り、シーズンで108勝、ポストシーズンでの11勝を積み上げて、119勝で頂点を極めたレッドソックスを称えた。 過去にレギュラーシーズンと、ポストシーズンを合わせた勝ち星で119勝以上を挙げたチームが、1998年のニューヨーク・ヤンキースの125勝と、2001年のシアトル・マリナーズの120勝の2チームしかないことを紹介。その上で「レギュラーシーズン100勝のヤンキースに地区シリーズで3勝1敗で勝利」、「103勝をあげた昨年覇者のアストロズにア・リーグ優勝決定シリーズで4勝1敗で勝利」、「得失点差ではレギュラーシーズン102勝に値する戦いを見せていた昨年のナ・リーグ覇者のドジャースにワールドシリーズで4勝1敗で勝利」と、プレーオフ14試合で3敗しかしなかった戦いぶりを称賛。 「これまでで最も厳しいプレーオフの相手と対戦して119勝57敗での成績で終えた。理にかなった評価において、2018年のレッドソックスは野球史上で最も偉大なチームの1つといえる」と、言い切った。 USAトゥデイ紙は、「なぜ彼らはレッドソックスの近年4度の優勝で最も偉大なのか」とのタイトルで、過去4度の優勝チームと比較。「まだ82年を残すがレッドソックスは(今の段階で)今世紀の野球フランチャイズ(の代表)だ」と報じた。 レッドソックスは最近15シーズンで2004年、2007年、2013年に優勝しているが、合わせて順位付けし、今シーズンのチームがもっとも優れていると記している。 各チームの順位付けでは、4位は上原浩治が抑えで活躍した2013年。シーズン97勝で先発投手陣が物足りなく、プレーオフの対戦相手がレイズ、タイガース、カージナルスだったことにも触れている。 3位は98勝をあげた2004年。レギュラーシーズンで222本塁打を放ち、949得点を記録したが投手陣が不安定だった。「ア・リーグ優勝決定シリーズでの0勝3敗からの復活劇が素晴らしいが、ヤンキース相手に10失点、19失点をしていることは簡単に忘れられておりカージナルス相手のワールドシリーズ初戦でも9失点した」と指摘した。 2位は松坂大輔がいた2007年。2004年の優勝経験者のデビッド・オルティス、マニー・ラミレス、ジェイソン・バリテック、カート・シリングらに加え、ルーキーのダスティン・ペドロイアとジョナサン・パぺルボンを加え、得失点差210点、プレーオフではエンゼルスとロッキーズは無敗で下すなど11勝3敗だった。 1位には今シーズンのレッドソックスを挙げた。 「成績を見てみれば、反論するのは難しい。レギュラーシーズンで108勝、シーズンを通じて119勝で、2007年のレッドソックスのようにポストシーズンは11勝3敗だった」と紹介。100勝のヤンキースや103勝で昨年覇者のアストロズ、ナ・リーグ2連覇のドジャースを倒した実績を加え、攻撃、守備、投手陣がそれぞれ活躍し、得失点差229を記録したことに触れている。