豊漁が来年も続くように、親アユを由良川へ放流
遡上する天然アユを増やし、来年も釣り人たちにアユ漁を楽しんでもらいたいと、由良川漁業協同組合(日和隆組合長)は24日、福知山市大江町の由良川に和歌山県産の親アユ500キロ(約1万匹)を放流した。 日和組合長(75)によると、2015年ごろから、天然遡上のアユが少なく不漁の年が続いたため、漁獲量を確保しようと、19年から毎年、産卵期のこの時期に親アユを放流していて、今年で6回目となる。 大江支部の組合員らが、大型トラックの荷台に乗せた輸送用の水槽から、パイプで体長20センチほどの親アユを大江町内の波美と常津の2カ所で放流。水面を跳びはねたり、すいすいと泳ぐ姿に組合員たちは「すごい元気や」などと目を細めていた。 親アユは川の流れが緩やかな浅瀬で産卵するという。カワウやサギの食害に遭わないようにと、10月末まで連日、組合員たちが交代で周辺を監視していく。 日和組合長は「由良川は府内でも珍しく、天然遡上が見られる川。さまざまな要因があると思うが、今年は天然アユの遡上数が組合始まって以来ぐらい多かった。豊漁が来年も続けばうれしい」と話していた。
落ちアユ漁は11月1日に解禁 網漁は一部制限
由良川漁業協同組合は11月1日午前6時から、落ちアユの竿漁と網漁を解禁する。ただし、本流の音無瀬橋より下流は15日まで網漁を禁止し、16日に解禁する。アユ漁は遊漁券が必要で、市内の釣具店などで販売している。