「おいしいもので幸せになるという真理は不変」ラーメン店 大西益央さん【コロナ禍をどう生き抜く】
日本より一足先、5月18日に緊急事態宣言(ロックダウン)が部分的に解除され、街の機能が徐々に回復しつつあるアメリカ・ボストン。ここに2年前、1000日間限定でオープンした人気ラーメン店「Tsurumen Davis」があります。経営するのは日本人の大西益央さん。 渡米後、2度の失敗を経て、ボストンの地で3度目の開業に踏み切りました。全力疾走するために営業を1000日限定と終わりを決めてチャレンジを続け、連日行列ができるまでに成長させました。しかし、アメリカンドリームをつかみかけたところで、突然の新型コロナウイルスの流行に見舞われてしまいました。 アメリカ全土に営業停止命令が下り、開店から456日目に店は営業停止となりました。再開への不安を抱え、大きな岐路に立たされた大西さんに、現状やこれからのことについてお話を伺いました。ロックダウンが部分的に解除されたとはいえ、アメリカの新規感染者数は未だ毎日2万人前後の規模です(5月27日現在)。大西さんは、日本から遠く離れた地で、新しい生活様式にどう順応し、立ち向かっていこうとしているのでしょうか。(Yahoo!ニュース Voice編集部)
コロナ禍が生んだ新商品
ラーメンって、元々はテイクアウトとかと相性がものすごく悪い食べ物。1秒でも早く食べてもらいたいっていう思いで作ってたので、持って帰って食べてもらっても美味しいラーメン屋さん、ラーメン職人としてできること、メキシカンでブリトーってあるんですけど、ケサディーヤっていう生地で巻く食べ物なんですけども、それを味付けした麺とチャーシューと野菜を巻くっていう食べ物を思いついて「ラーメングラブアンドロール」(グラブ=握る,ロール=巻く)っていう名前で新商品、コロナのおかげで生まれた新商品として発売しました。
ロックダウンで営業停止
その頃ボストンもすごく感染者が増えてて、(マサチューセッツ州は)アメリカの50州の中で3番目に感染者が多い。常連さんも、買いに来ることすらちょっと難しくなってきたとか言う声であったりとか、あとはスタッフですね、うちのメンバー、働いてるメンバーは、家族でちょっと疾患を持ってる人間がいるから働けない、であったりとか、家族、親がちょっと高齢だからとか、という理由でどんどんやっぱり経営していくこともなかなか大変になってきたのが4月の中頃で、コロナ前の、ロックダウン前の売り上げの約1/3ぐらいの売上になっております。