「中国が強くなりすぎた」「中国企業が世界で天下を取り続ける」急成長中の経済大国インドが、それでも中国に勝てない“決定的理由”
インドだけでなく、ほかの国も中国を超えられない?
先ほど「中国製品は偏差値50台後半」と書きましたが、中国では最高品質の製品もリリースしています。 例えば、競技用ルービックキューブの「GANCUBE」。コンマ数秒を競う競技だけに、徹底的に滑らかに使いやすくして、スマホアプリにも対応した製品を開発しています。 GANCUBEを製造しているのは「広州淦源智能科技有限公司」という中国企業です。製品は高価ながら、年3億元の売上を実現しています。 中国のECサイトが世界中で実現している「安い」「質がまあまあいい」「確実に素早く届く」という要素をインドが満たせるのか、そしてそれを超えられるのかというと厳しいと思っています。 それはインドだけでなく、ほかの国も同じです。インドはそれなりに成長はするとは思うのですが、高く評価しすぎると、「BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの5か国を指す言葉)」のように言葉だけが独り歩きしてしまう気がしてなりません。 写真提供=山谷剛史
山谷 剛史