【お手本は上皇后美智子さま】斎藤薫さんに聞く「年齢を重ねるにつれて美しくなる人」の共通点|美ST
上皇后美智子さま。1934年10月20日ご誕生。84歳、皇后として最後のお誕生日のお写真は、穏やかですべてを慈しむような微笑み。
オードリー・ヘプバーン。63歳。1992年9月にソマリア訪問。これが死去する4カ月前だった。1988年3月9日にユニセフ親善大使に就任してから各国を訪問し人道支援活動を続けた。
【内面美→外見美の鍵】齋藤 薫さんの5箇条
1.心地良い存在になること 今日会う人にとって自分は心地良いか、浄らか(きよらか)か、鏡を見て考える。顔も髪も服も香りも言葉も仕草も。 2.真顔が笑顔 いつも口角に微笑みをたたえていること。それだけで自ずと心が前向きになり、不満や怒りを持たない精神状態になる。 3.テイカーではなくギバーになること ギバーとは見返りを求めず与える人。つまり自分のためではない、誰かのために生きている自覚を持つこと。 4.軽めの断捨離 暮らしにゆとりができ、心が整い、無駄な物や事を望まなくなり、善い顔になる。ムキにならない整理整頓も鍵。 5.知性と感性を磨くこと 内面から滲み出る美の一つは、知性。内面美を外見美に変えるのが感性。だから知性と感性を鍛える読書や音楽鑑賞が、大人美を育てると言えるのだ。
\お話を伺ったのは……齋藤 薫さん/ エッセイスト、美容ジャーナリスト。女性誌編集者を経て多くのメディアで執筆するほか、美容関連企画に携わる。美容のみならず、美の価値観の変遷や女性の生き方にも深い知識を持つ。 2024年『美ST』2月号掲載 文/齋藤 薫 編集/石原晶子