自動会計機を見て「なんで計算できるの?」と尋ねる小学生息子に両親「うるさい!」 子どもの純粋な好奇心を奪わないで…!理系人の願いに反響
「何で?」「おかしいぞ?」という疑問を大切に
学生時代は専門学校でプログラミングを学び、卒業後銀行システムを作る仕事に携わるなど、もともと理系人だったというMW岩井さん。今の子どもたちにもプログラミングなどの分野に興味をもってほしいと考えています。 MW岩井さん曰く、プログラマーとしての経験があると、世の中のコンピューターのシステムが何を判断し、どのように処理をしているのか、おおよその想像がつくとのこと。 例えば、近年よく話題に上る“AI”。世間では「何か怖い」という印象ももたれがちではありますが、プログラムを知っていると「どんなセンサーが何を検知して、コンピュータが計算した結果をどう出力するか」が大事であることに気づけるといいます。 「何で?おかしいぞ?」 そのような疑問をもつ知的好奇心を、子どもたちにも忘れないで欲しいと、MW岩井さんは願います。 ちなみに、ご本人はRFIDの会計システムが導入されはじめた頃、このように考えたそうです。 商品をカゴ(レジの読み取りスペース)の中に入れるということは、そこだけに電波を照射して、反射情報をセンサーで受信しているはず。 ↓ しかし衣類は反射しないので、反射するための電子部品があるはず。それは商品タグに付いている? ↓ 帰宅後、タグを剥がしてみると電子部品を発見。しかし使い捨てということは、コストどうなってるんだ? ↓ 十数年前、何かのショウで似た技術が展示されていたときは、タグ1個100円と言われていたような? ↓ 検索してみたら、1個10円未満で生産しているとのこと。しかし商品単価が安い食品スーパーじゃ導入は無理かな…? (※実際のタグの価格は用途などの条件によっても変動) 「知的好奇心は何歳になってももち続けていたいなと考えています」(MW岩井さん)。 ◇ ◇ 「教科書に載っている情報を丸暗記する勉強って、つまらないですよね。でも、逆引き的に『これはどうしてできるんだ?』という疑問から調べごとを始めると、そこで学んだことはぐいぐい吸収されますし、忘れません。勉強は『大人からさせられるもの』ではなく、『世の中をさらに高い解像度で見るために必要なこと』と、感じられるようになると楽しくなりますし、なんならそれが職業になると、一生ハッピーに生きられますよ!」(MW岩井さん) MW岩井さんは、多くの書籍の企画や編集・プロデュースを手がけています。代表作は2022年3月末に発行された『機動戦士ガンダム 宇宙世紀vs.現代科学』(マイナビ出版)とのこと。 「『ガンダムに使われているガンダリウム合金って、日本で合金を研究している研究者からすると、どう見えますか?実現可能性はどのくらいありますか?』なんていう取材を、日本各地にいる研究者に行ったインタビュー集です。『ビーム・サーベルの色が連邦とジオンとで違うのは理にかなっています』というように、日本を代表するような研究者が、ガンダムの作品内演出を全肯定している本です」(MW岩井さん) (まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・竹中 友一(RinToris))
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