【異変】食卓ピンチ!日本の主食「コメ」高騰「毎週5%ずつ上がっている?」天候不順とインバウンドが影響?根本原因は「市場縮小」新品種開発などの工夫も 問われる「食の安全保障」
野菜・果物・海産物などの価格が軒並み高騰する中、日本の主食「コメ」にも値上げの波が!家計だけでなく、「コメ」を取り扱う店にも影響が出ています。この値上げラッシュは一体、いつまで続くのでしょうか?
2023年の猛暑とインバウンドの影響?高騰続く「コメ」1か月で約15%も上昇
コメの価格は2年前から上がり続けていて、スーパーマルサンの齋藤元宏常務取締役によると「この1か月くらいで15%くらい上がっている。1週間単位で5%ずつ上がっている」ということです。
東京・渋谷区のおにぎり「戸越屋」渋谷道玄坂店は1日250合(約38kg)の「コメ」を使用するそうですが、「戸越屋」の木本英二管理部長は「2回にわたり50~60円値上げすることで何とか経営が成り立っている。今月末にも『コメ』の価格が上がるので、さらに値上げすることも考えないといけない」と話しています。また、東京・北区の米穀店「篠原ライス」は低価格の「コメ」に人気が集中しているそうで、「篠原ライス」の篠原秀久代表取締役は「安い『コメ』を買いに来る人が増えたので、購入量の制限をしている」ということです。
この「コメ」の価格高騰の原因を経済評論家の加谷珪一氏は「猛暑など天候不順の影響で流通量が減ったところに、インバウンドの回復で需要が増えたため」だとしています。スーパーマルサンの齋藤常務は「入荷が少なくなって取り合いみたいになっている」と話しています。
2023年の「コメ」の収穫状況を見てみると、秋田・新潟など一部のコメどころでは猛暑の影響などで不作とのことですが、北海道・青森など他の地方では良いということで、農林水産省によると「需給がひっ迫している状況ではない」ということです。加谷氏は「価格高騰は新米が入ってくる8月以降はある程度改善されるだろう」と語っています。
国民一人の一年あたりの「コメ」の消費量をみてみると、どんどん減っていて2022年は1962年と比べると半分以下になっています。加谷氏は、「価格変動の根本的原因は市場縮小。市場が小さくなると少しの生産量の変化で価格が大きく変動する。今後、似たような問題が発生する可能性がある」と話しています。
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