ピン社が「G430 MAX 10K HL」ドライバーから「G430 MAX 10K」への無償交換を発表 慣性モーメントの誤認に配慮
カスタムの結果、慣性モーメントが10,000g・cm2に達しない
ピンゴルフジャパンは「G430 MAX 10K HL ドライバー」所有者向けに、「G430 MAX 10K ドライバー」と無償で交換できるプログラムを開始すると27日付で発表しました。 【画像】これがピン「G430 MAX 10K(テンケイ)」 ドライバーの詳細画像です ニュースリリースによると、対象となるのは「G430 MAX 10K HL ドライバーで上下左右の慣性モーメント(MOI)が 10,000g・cm2以上であるという認識に基づいて購入いただいたお客様および PING 正規取扱店で購入いただいた全てのお客様とさせていただきます。」としています。
ピンの説明によると「“HL”仕様は、専用の軽量バックウェイト(シルバー色で、「HIGH LAUNCH」と印)、シャフト、グリップを組み合わせたカスタムスペックとなり、主にスイングスピードが遅いゴルファーを対象としております。総重量を軽くすることで、スイングスピードが速くなり、初速が上がり、高弾道で大きな飛距離を得ることができます。」というもの。 今回の措置に至った経緯、理由についてピン社のCEO兼社長であるジョン・K・ソルハイム氏は次のように説明しています。 「我々は、一部のゴルファーが G430 MAX 10K の“HL”仕様において、G430 MAX 10K と同じ慣性モーメントを有すると認識した可能性があると理解いたしました。G430 MAX 10K HL は非常に高い慣性モーメント(MOI)を誇り、PING ドライバーの代名詞でもある寛容性と飛距離を両立させる一方、スイングスピードの遅いプレーヤーが最大の恩恵を受けられるよう、軽量の専用バックウェイトを用いており、その上下左右の慣性モーメント(MOI)が 10,000g・cm2に達していないことを明確にさせていただきます。そのため、このような期待を持って G430 MAX 10K HL を購入されたゴルファーに、G430 MAX 10K ドライバーと無償で交換できるプログラムを提供させていただきます。」 続いてソルハイム氏は次のように声明。 「G430 MAX 10K HL ドライバー所有者の大半が現状のパフォーマンスを非常に満足していただいていることに感謝しております。しかし、我々は全ての G430 MAX 10K HL ドライバー所有者に対して満足して欲しいと考えております。当社が自社製品に責任を持つことが重要だと考え、G430 MAX 10K HL ドライバーが上下左右の慣性モーメント(MOI)が 10,000g・cm2以上であると誤解して購入されていた場合、当社は正しく、期待を上回る対応をしたいと考えております。」 「G430 MAX 10K HL ドライバー」の対象所有者は「G430 MAX 10K ドライバー」(希望の純正シャフトおよびロフト)と無償で交換することができるといいます。 今回の措置は「G430 MAX 10K ドライバー」をカスタム仕様にする中で結果的に慣性モーメントが10,000g・cm2に達しない状態になったとはいえ、商品名に「10K」という語を用いたことによる消費者の誤認の可能性に配慮したものといえます。カスタム仕様を受注した際に十分な説明をしたか否かは問われるべきですが、ピン社が素早く誠実な対応を決めたことは評価できるでしょう。 なお、本プログラムのより詳しい情報は、2024年7月11日にピンゴルフジャパン公式サイト「clubping.jp」で発表される予定です。 【本件に関する問い合わせ先】ピンゴルフジャパン カスタマーサービス 048-437-6501
e!Golf編集部