女子ゴルフ初優勝の桑木志帆選手 「ドキドキして泣けなかった」
国内女子ゴルフツアーの資生堂レディースは30日、神奈川県戸塚CC(6697ヤード、パー72)で最終ラウンドを行い、2位から出た桑木志帆選手(21)が、4バーディー、1ボギーの69で回り、通算11アンダーでツアー初優勝を果たした。昨年の資生堂レディースでプレーオフの末に敗れていた桑木選手は「去年の忘れ物を取りに来られて本当に良かった」と語った。桑木選手の記者会見などでのコメントは次の通り。 【写真まとめ】女子ゴルフ 華やかに着飾った選手たち ◇「去年の忘れ物を取りに来られた」 初優勝をした実感がなくて、何を言おうか頭が真っ白なんですが、去年の忘れ物を取りに来られて本当に良かった。 素直にうれしいです。(最終ラウンドは)いつも通りの一日と思ってやりました。18番もフラットでいられた。(18番は2打目をグリーン左に外したが)プロアマ(戦)で練習していたので、あそこなら寄せられると。左になら外してもいいと思って打った。 今年に入り、ずっと、初優勝をされる方を見て、自分もすごく悔しかった。優勝争いをしても最終日に(スコアを)伸ばせなくて、ずっと悔しかった。 <強気のパットが多かった> 去年はショートが多く、周囲からも言われたし、ネット(でのコメント)も見ていた。そういうのはすごく自分も悔しかったので、私はしっかり打てるというのを前面に出した。去年の自分と比較しながらラウンドしました。「去年はこういうときにマイナス思考になっていたな」とか。すごく成長したと感じた。去年は、「バーディーを取らないと」という気持ちが焦りになって、どんどん悪い方向になっていた。 今年はプレーオフにしたくなかったので、18番でなんとしても決着をつけようと思っていた。 <自称、雨女だが> まさに表彰式ですね。雨だし、風だし。晴れたところで写真を撮りたかった。 今日のウエアは、赤にしようと思ったけど(優勝者の着る)ブレザーが赤なので、赤すぎるかなと思ってピンクにしました。 <ウイニングパットの瞬間は笑顔だったが、しばらくして涙が見えた> パットがギリギリで入ったのでドキドキして、泣くすきもなかった。でも、(同じ組だった小祝)さくらさんや(堀)琴音さんたちに「おめでとう」と言われてこみ上げてきました。