米利下げあと75bpで終了、トランプ氏の政策ミックス影響-BofA
(ブルームバーグ): 米銀バンク・オブ・アメリカ(BofA)のエコノミストらは、米連邦準備制度がフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を今後合計で75ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き下げた後、来年6月に金融緩和サイクルを終了すると予測を修正した。
これまで見込んでいた利下げ幅を半分程度に縮小することになるが、トランプ次期米大統領の政策ミックスがインフレ率を押し上げるとの見通しが、見解の修正要因として働いた。
BofAセキュリティーズの米国担当シニアエコノミスト、アディティア・バーベ氏を中心とするエコノミストらは、12月17、18日に開く次回連邦公開市場委員会(FOMC)で、現行4.5-4.75%のFF金利誘導目標の0.25ポイント引き下げを決めた後、来年3月と6月に同幅の利下げに動き、最終到達点が3.75-4%になると15日付のリポートで予想した。
これまでは今後の利下げ幅を合計150bp、FF金利誘導目標の到達点を2025年末までに3-3.25%と想定していた。
次期政権下の財政・規制緩和を関税や移民制限がほぼ相殺する格好となり、来年の米経済成長は安定が続くが、「政策ミックスがややインフレ誘発的と思われる」という理由で、インフレ率は2.5%を上回る水準で高止まりし、米連邦準備制度は政策金利をより高く維持せざるを得ない可能性が高いという。
原題:BofA Sees Fed Easing Cycle Ending Earlier, With Fewer Rate Cuts(抜粋)
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Ye Xie