WRCの2025年カレンダー発表。サウジアラビアら初開催の3大会を加えた全14戦……ラリージャパンは11月上旬
WRC(世界ラリー選手権)は、2025年シーズンの開催カレンダーを公開。2009年以降では最多となる14戦が開催されることになった。 【ギャラリー】WRCの新名所誕生。神社にWRカーで”超高速”参拝! 来季のWRCは、既に明らかになっている通り3つの開催地が新たに加わった。カナリア諸島、パラグアイ、そしてサウジアラビアだ。14戦中、アスファルトラリーは4戦、グラベルラリーが9戦でスノーラリーが1戦という構成になる。 シーズンは1月に伝統のラリー・モンテカルロからスタート。同イベントは2018年以来最長の行程になり、木曜夜に3つのステージが組まれる予定だ。 その後2月にはスウェーデンでのスノーラリーが開催され、3月にはケニアでサファリラリーが行なわれる。ヨーロッパ・ラリー選手権からのステップアップとなるカナリア諸島でのラリー・イスラス・カナリアスは4月24日~27日に第4戦として開催。スペインでのラリーは4年ぶりとなる。 以降はポルトガル、サルディニア(イタリア)、ギリシャ、エストニア、フィンランドとヨーロッパ諸国でのラリーが続く。エストニアは、ラトビアに代わってカレンダー復帰を果たした形だ。 そして8月には、第10戦として南米パラグアイでのラリーが初開催される。その2週間後にはチリ戦が予定されているため、南米での2連戦ということになる。 その後ドイツ、オーストリア、チェコを舞台としたセントラル・ヨーロピアン・ラリーが開催されると、舞台は日本に。2022年に復活したラリー・ジャパンが、同年のアスファルトイベントの締め括りとして第13戦に組み込まれる。 最終戦はこちらも初開催のサウジアラビア。同国は10年という大型契約を結んでいる。中東でWRCが開催されるのは2011年のラリー・ヨルダン以来だ。 WRCプロモーターのマネージングディレクターであるヨナ・シーベルは次のようにコメントした。 「伝統的なラリーと3つのエキサイティングな新開催地が見事に融合した、非常にエキサイティングなカレンダーだ。この選手権の持つグローバルな魅力が改めて浮き彫りとなった」 「フレンチアルプスの氷、スウェーデンの膝まで埋まる雪、ケニアとサルディニアのまばゆい砂塵、フィンランドとエストニアのジェットコースターのような高速グラベルラリー、そしてサウジアラビアの砂漠……2025年に我々が提供するバラエティ性は他の追随を許さない」 そしてFIAののモハメド・ベン・スレイエム会長も、「2025年WRCシーズンのイベントカレンダーがこれほど充実しているのは素晴らしいことだ」として、次のように述べた。 「ファンがよく知る伝統的な場所に加え、スペイン、パラグアイ、サウジアラビアで新たなラリーが開催されることで、さらにエキサイティングなものとなる。これは競技者とラリーファンの世界的な多様性を反映している」 2025年WRC開催カレンダー ラウンドラリー日付路面 1モンテカルロ1月23-26日アスファルト/凍結路 2スウェーデン2月13-16日スノー 3サファリ・ラリー(ケニア)3月20-23日グラベル 4ラリー・イスラス・カナリアス(イタリア)4月24-27日アスファルト 5ポルトガル5月15-18日グラベル 6サルディニア(イタリア)6月5-8日グラベル 7アクロポス・ラリー(ギリシャ)6月26-29日グラベル 8エストニア7月17-20日グラベル 9フィンランド7月31日-8月3日グラベル 10パラグアイ8月28-31日グラベル 11チリ9月11-14日グラベル 12セントラル・ヨーロピアン・ラリー10月16-19日アスファルト 13日本11月6-9日アスファルト 14サウジアラビア11月27-30日グラベル
Tom Howard