長澤まさみ、スオミ役は「終わった後も可能性を見いだせる役」 主演映画『スオミの話をしよう』初日舞台あいさつ
女優長澤まさみ(37)が13日、東京都内で主演映画「スオミの話をしよう」(三谷幸喜監督)の初日舞台あいさつに三谷幸喜監督(63)、共演の西島秀俊(53)、松坂桃李(35)、瀬戸康史(36)、遠藤憲一(63)らと出席した。 全国372館で公開され、配給元の東宝によると、この日午後3時までの観客動員や土・日曜の座席予約数を考慮し、興行収入は30億円を狙える大ヒットスタートという。長澤は「この作品が皆さまのもとに届いてホッとしている」と顔をほころばせ、三谷監督は「30億がすぐそばまで迫ってる感じになってる」と興奮気味にロケットスタートに感激した。 行方不明になった詩人の妻スオミ(長澤)の過去を知る男たちが、誰が彼女に最も愛されていたのが議論をするミステリーコメディー。
長澤は、チャレンジングな役柄だったというスオミ役について「(撮影が)終わった後も『スオミはこうだったかも、ああだったかも』と可能性を見いだせる役を演じさせてもらった」と会心の笑み。三谷監督は「(長澤は)たくさんの引き出しを持ってる方だから。まだ8つぐらい残ってる。僕が気付いた引き出しは全部開けた。もうちょっと奥に”隠し扉”ありそう」と長澤のさらなる可能性を明言した。 撮影は、1カ月けいこした後という劇団出身の三谷監督らしい演劇風スタイルを取り、長澤は「けいこの中でみんなで作ってきた関係性が良い物になって、現場の温かさや、朗らかさがたくさん詰まったすてきな映画になった」とあらためて手応えを見せた。 ”三谷史上最高傑作”の大ヒットを予感させる出だしに、三谷監督は「これ、オリジナル作品なんです。原作もなかったし、ベストセラー、ドラマのスピンオフ、アニメでもないんです。なのにすごくいいところまで来ている」と声を弾ませ、「オリジナル映画が力を持つことは、日本映画を底上げしてくれる」と熱っぽく呼びかけた。
中日スポーツ