古都の夜彩る宵山の明かり 制作大詰め
京都・祇園祭で、山鉾などを飾る提灯(ちょうちん)の制作が京都市下京区の老舗「奥川提燈店」で最盛期を迎えている=写真(渡辺恭晃撮影)。宵山期間には明かりがともされ、古都の夜を一層華やかに彩る。 同店は江戸時代中期の創業。各山鉾の名前や紋が書き込まれた色鮮やかな提灯が並ぶ中、職人7人が骨組みや絵付けなどを創業時から変わらずにを手作業で行っている。今年は商店街に飾る提灯の注文が増えたといい、計約2500個を制作。作業は祇園祭後祭(あとまつり)(24日)の直前ごろまで続く。 8代目店主の奥川忠司さん(69)は「日本だけでなく海外から訪れる人たちにも提灯の明かりを見てほっとした気持ちになってもらえれば」と話していた。