【OGカバーモデル・田波涼子さん】子どもの存在がすべての価値観を変えた|CLASSY.
白シャツとデニムというThe CLASSY.スタイルが最高に似合っていた田波涼子さん。歴代でも長くカバーを務め、現在はモデルを一旦お休みして、二人のお子さんの子育てに奮闘中。そんな涼子さんの思い出と今を語っていただきました。最終回は、結婚や出産、その後のキャリアなど、人生の選択について。 【写真あり】2児の母とは思えない!田波涼子(50)のスタイル
―結婚、出産、子育てを経て― 結婚した時は「仕事どうした方がいい?」と主人に聞いて、やめろって言われたら潔くやめるのかなと思っていたんです。やり切った感があったので。でも主人は「続けた方がいいよ」と言ってくれたから、よし!改めて頑張ろうと。そこは問題なくクリアしてモデル業を続けていました。ところが、夫婦二人の時は続けられたけど、子どもができたのをきっかけにガラッと変わりました。私は仕事と子育て、両立できないタイプだったみたいで、以前はあんなに頑張れていたのに、別のスイッチが入ってしまったというか。それまで自分だけなら、パートナーだけなら頑張れていた。でもそこに子どもという違う特別な存在が加わって、そこからちょっと違うモードになってしまいました。仕事に集中したいのに、「あ、早く帰らなきゃ」「いま泣いているかな、大丈夫かな」とか、気になってしまって。だからどちらかを選ばなければいけないという葛藤がすごくあって…。結局、私はひとつのことしかできない人間だったと気がついたんです。 それに今しかない子どもの成長をそばで見ていたかったし、経験したかった。喋れるようになったその瞬間を見たい! 立ち上がれるようになったその瞬間を見たい! と思ってしまった。そうなったらとても両立することが難しくなってしまって、家庭中心にしていこうと決意しました。仕事も大好きだったけれど、子どもを望んでいてやっとできたから、その瞬間瞬間を見逃したくない。子どもができづらい体で病院にも通っていたから、念願の子供を授かって、そちらに入り込みすぎてしまったのかもしれません。結婚して4年目のことぐらいのことでした。子どもができてこんなにも人間は変わるんだ、自分は一切ゼロにできるんだと。それまで自分にしか目を向けることができなかったのに、私ゼロ、子ども100で考えるように…。自分より大切な存在に気付かされました。 ―家族にまつわるエピソード― 子育てをしていて、なんでも経験することが大切だということを実感しています。もしいじめられたりしても、経験として人間が大きくなると思うから、ああしない方がいい、こうしない方がいいと押さえつけない方がいいんだろうなと最近すごく思うようになって…。子どもも大きくなって少しずつ独り立ちしようとしているから、先に手を差し伸べるのではなくて、とりあえずやってみなさいと見守るようになりました。それが今までできなかったのですけど…私も少しは親として成長しているのかもしれません。 子どもという存在はいくつになっても手放しで可愛いですね。でもいつまでも可愛い可愛いではいられない。寂しいけれど、大きくドンと構えていることが子どもを安心させるのではと自分に言い聞かせています。中学生の息子はやっぱり、ママといるより友達といたいっていうことも増えてきて。ちょっとずつママがいなくてもいい時間、いない方がいい時間が増えてくるんだなということを感じています。娘も5年生になって、ちょっと大人になり始めたみたい。落ち込むことがあっても、今は一人でいたい、なんて言うように。そんな姿に成長したなと思いつつ、でも寂しくて、ママはジムに行ったりしています(笑)。