美術家の町 特異性魅力 ゆかりある作家紹介 岩手・東和
花巻市東和町ゆかりのアーティストの作品を集めた企画展「東和モンパルナス―岩手の小さな町に集った美術家たち」は、同町土沢の萬鉄五郎記念美術館と八丁土蔵ギャラリーで開かれている。現代作家ら26人による絵画や彫刻、写真、陶芸、金属工芸などが並び、アートコミュニティーとしての東和の魅力を発信している。2月24日まで。 日本近代美術を代表する画家・萬鉄五郎の出身地の同町には、1990年代から画家や彫刻家、陶芸家、写真家らが移り住み、芸術創作にいそしんできた。 20世紀初めに世界中から芸術家が集まったことで知られるフランス・パリのモンパルナスになぞらえた同展では、同町の出身者や移住者、町内で創作に取り組む芸術家らによる183点を展示。写実的で静謐(せいひつ)な雰囲気の風景画や大理石を使った石彫、東和の風土を切り取った写真、大作のインスタレーションの模型など、個性豊かな表現を作家ごとに並べている。 問い合わせは同美術館=0198(42)4402=へ。